「旅行で学校を休ませる」賛成が約7割 「家族との思い出を作るのも大事」「平日の方が空いている」

「おでかけや旅行で子どもが幼稚園・保育園、学校を休む」ことについて賛成が約7割--そんな調査結果が、アクトインディ株式会社(東京都港区)運営のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア『いこーよ総研』が実施した調査で分かりました。

調査は、同メディアおよび同社運営の『いこーよアプリ』を利用した全国の男女307人を対象として2023年7月にインターネットで実施されました。

まず、「おでかけや旅行に行くために幼稚園・保育園、学校を休ませた経験」について聞いたところ、「学校を休ませた経験がある」と答えた人は56%、「ない」と答えた人は35%でした。

また、実際の経験とは別にその賛否を聞いたところ、69%の人が「賛成」(賛成:33%・どちらかというと賛成:36%)と回答しています。

※「まだ通っていない」という9%を抜いた回答者数を100%として算出

「おでかけや旅行に行くために幼稚園・保育園、学校を休ませることに賛成」と答えた213人に対して、その理由を複数回答で教えてもらったところ、「家族との思い出を作るのも大事だと思うから」(62%)、「平日の方が空いているため、休日より満喫できるから」(53%)、「保護者の仕事の都合で学校が休みの時に旅行やおでかけに行けないこともあると思うから」(48%)、「平日の方が料金が安いため、家計への負担が軽減されるから」(47%)といった声が多く、「家族との時間を優先してもいい」と考える人や、平日おでかけすることにメリットを感じている人が多いことが分かりました。

一方、「おでかけや旅行に行くために幼稚園・保育園、学校を休ませることは反対」と答えた94人からは、「子どもに学校は休んでいいものだと思ってほしくないから」(61%)、「病気や忌引き以外は学校には行くべきだと思うから」(54%)、「学校の勉強に遅れを取るのではないかと心配だから」(49%)といった声が聞かれ、「とにかく学校は休むべきではない」という考えが根強いことがうかがえます。

ちなみに、実際におでかけや旅行で子どもを休ませたことがある人、休ませたことはない人それぞれの本音を調査したところ、休ませたことがある人(171人)では、89%の人が「休ませることに賛成」と回答。一方、休ませたことはない人(107人)においても、38%と4割近くが「賛成」と答えており、実際に休ませていなくても、休ませることに反対しているわけではないことがうかがえました。

最後に、「ラーケーションの日(校外学習活動の日)があったとしたら利用したいですか」と聞いたところ、89%の人が「利用したい」(ぜひ利用したい:63%・まあ利用したい:26%)と回答し、大きな関心を寄せているとともにニーズの高さが明らかになりました。

なお、「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」とは、「休み方改革」プロジェクトの一環として2023年3月に全国で初めて愛知県で創設されました。

公立学校(小・中学校、高校、特別支援学校)に通う子どもが学校を休み、保護者等とともに家庭や地域で探究の学びや体験・活動を自ら考え、企画実行できる制度で、年3日まで取得が可能で休んでも欠席扱いとはならないといいます。

加えて、「おでかけや旅行に行くために休ませることは反対」と回答した94人においても、「ラーケーションを利用したい」と答えた人は73%と7割を超えていることから、「とにかく学校は休むべきではない」という考えの人であっても、ラーケーションのような制度ならば「利用したい」と考えている人が多くいることが分かりました。

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