【お得に新幹線で新大阪~東京】JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」乗りこなすコツ…「乗車票の受け取りに注意して」

JR東海ツアーズが販売する旅行商品「ぷらっとこだま」はお得に東海道新幹線に乗車できることもあり、旅人から絶大な支持を集めています。一方、知っておいた方がいいお得な情報があるのも事実。実際に新大阪~東京間で「ぷらっとこだま」を使ってみました。

■意外と悩む? JR乗車票の受け取り

「ぷらっとこだま」はJR東海ツアーズが販売する東海道新幹線で利用可能な格安旅行商品です。内容は東海道新幹線「こだま」指定席の片道チケットとワンドリンク引換券のセットです。

「ぷらっとこだま」を使うと、「こだま」新大阪~品川・東京間を片道10900円(通常期)で乗車できます。

しかも+1400円でグリーン車にも座れることから、大変お得なチケットとして知られています。

ただし、「ぷらっとこだま」はJR東海ツアーズの旅行商品であるため、「みどりの窓口」やJR券売機では購入できません。JR東海ツアーズホームページなどから購入します。

筆者はJR東海ツアーズホームページから購入し、受取QRコードへのリンクを含むメールが届きました。受取QRコードを東海道新幹線の自動改札機にかざしても入場はできません。

事前にJR東海の自動券売機(指定席券売機・受取専用機)に受取QRコードをかざし、JR乗車票を入手します。JR東海ツアーズ店舗でも入手可能です。

このJR乗車票がきっぷの役割を果たし、そのまま自動改札機に挿入します。

JR乗車票の入手はJR東海の自動販売機に限られるので注意が必要です。JR西日本やJR東日本の自動券売機では入手できず、改札内(新幹線乗換口)の自動券売機でも受け取れません。ようするに新幹線専用改札口付近にあるJR東海の自動券売機で受け取れる、ということです。

そのため、乗車日当日にJR乗車票を受け取る際は十分に時間に余裕を持って行動することが必要です。

とは言っても「十分な時間」はどの程度でしょうか。平日朝7時台、新大阪駅5・6番線ホームから新幹線改札中央口近くのJR東海自動券売機までの移動時間を計測しました。結果は結果は3分06秒でした。これに待ち時間を加算すると、最低でも5分はほしいところ。

新大阪駅に慣れていない場合はホームからJR乗車票の入手まで10分くらいは見ておきたいものです。

なおJR東海の自動券売機での入手は乗車日7日前から可能です。JR乗車票を入手するための「作戦」を立てることが「ぷらっとこだま」のコツのひとつです。

■めちゃくちゃ便利な東京発新大阪行き最終「こだま」

筆者は帰りに東京駅から新大阪駅まで行く最終の「こだま」、「こだま755号」に乗車しました。ダイヤは東京駅19時57分発、新大阪駅23時39分着です。

「こだま755号」のすごさは航空機と比較するとわかります。2023年7月現在、羽田空港発大阪(伊丹)空港行き最終便は19時15分発ANA41便・JAL139便、関西空港行きは21時発ANA99便です。

ANA99便は羽田21時発ですから、羽田空港までの時間や搭乗手続きを考えると20時前に東京駅を出発する必要があります。関西空港着は22時20分となり、大阪駅着は24時頃。

「こだま755号」は新大阪着23時39分着、大阪駅着は24時頃です。つまり、羽田関空最終便と「こだま755号」はほぼ同時刻に大阪駅に着くという計算になります。

また「こだま755号」は東京~新大阪間を3時間42分で走破します。日中時間帯の「こだま」が約4時間なので、相当速い「こだま」です。

「こだま755号」は新大阪駅で新快速西明石行き、新快速京都行きに乗り換えることができ、神戸、京都方面に向かう際にも役立ちます。

飛行機と変わらない東京での滞在時間、10900円(通常期)という安価な価格、新大阪駅まで乗り換えなしという快適性、新大阪駅で最終新快速に接続する利便性、「ぷらっとこだま」を使って「こだま755号」に乗車する価値は高いように思います。

一方、新大阪駅発東京行き最終こだまは「こだま752号」ですが、新大阪駅発18時54分のため、「こだま755号」と比較すると、あまりメリットはありません。

「ぷらっとこだま」の使い方は人それぞれだと思います。いろいろな使い方ができるからこそ、根強い人気が続いているのでしょう。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

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