高校生に聞いた「将来の夢」は「安定した毎日を送る」が最多→就きたい職業は男子「公務員」、女子は?
中高生のみなさんは、将来の夢についてどのように考えているのでしょうか。全国の中学生・高校生1000人(中学生200人/高校生800人)に聞いたところ、高校生では、男女ともに「安定した毎日を送る」が最多となりました。将来なりたい職業については、男子が「公務員」、女子が「看護師」がそれぞれ1位となり、夢である「安定した毎日を送る」こととの関係性がうかがえる結果となりました。
ソニー生命保険株式会社(東京都千代田区)が、「第4回 中高生が思い描く将来についての意識調査」と題して、2023年6月にインターネットで実施したなかで聞きました。
「将来の夢」について複数回答で聞いたところ、中学生(200人)では「好きなことを仕事にする」(44.0%)が最も多く、次いで「安定した毎日を送る」(42.5%)、「趣味を充実させて生きる」(38.0%)、「お金持ちになる」(37.0%)、「素敵な相手と恋愛・結婚する」(29.0%)と続きました。
これを男女別にみると、男子では1位「好きなことを仕事にする」(41.0%)、2位「安定した毎日を送る」(34.0%)、3位「お金持ちになる」(32.0%)、女子では1位「安定した毎日を送る」(51.0%)、2位「好きなことを仕事にする」(47.0%)、3位「趣味を充実させて生きる」(46.0%)といった回答が上位に並びました。
一方で、高校生(800人)では、「安定した毎日を送る」(46.1%)、「好きなことを仕事にする」(45.4%)、「趣味を充実させて生きる」(38.1%)、「素敵な相手と恋愛・結婚する」(35.9%)、「あたたかい家庭を築く」(32.4%)などが上位に挙げられ、男女別でみても、「安定した毎日を送る」(男子39.0%・女子53.3%)が最多となっています。
続いて、中学生に「将来なりたい職業」を複数回答で答えてもらったところ、男子中学生は1位「YouTuberなどの動画投稿者」(22.0%)、2位「ITエンジニア・プログラマー」(17.0%)、3位「プロスポーツ選手」(15.0%)、4位「ゲーム実況者」(11.0%)、5位「ゲームクリエイター」(10.0%)などが上位に挙げられました。
女子中学生では1位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」(19.0%)、2位「ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター)」(17.0%)、3位「YouTuberなどの動画投稿者」「歌手・俳優・声優などの芸能人」(いずれも16.0%)、5位「ゲーム実況者」(11.0%)といった職業が上位に挙げられています。
他方、高校生にも同様に答えてもらったところ、男子高校生は1位「公務員」(15.8%)、2位「ITエンジニア・プログラマー」(11.8%)、3位「会社員」(10.0%)、4位「教師・教員」(8.5%)、5位「学者・研究者」(8.3%)がなど上位に並びました。
女子高校生では1位「看護師」(14.2%)、2位「公務員」(11.5%)、3位「保育士・幼稚園教諭」(10.3%)、4位「歌手・俳優・声優などの芸能人」(9.8%)、5位「デザイナー(ファッション・インテリアなど)」(8.5%)といった職業が挙げられ、将来の夢が男女ともに「安定した毎日を送る」であったことからも、将来就きたい職業が安定志向である傾向が見て取れる結果となりました。
次に、「30歳時点の目標年収のイメージ」をもっている642人に対して、「30歳時点の目標年収」を聞いたところ、「400万円」(15.1%)、「500万円」(19.2%)、「600万円」(12.1%)などに回答が集まり、平均は中学生が「805万円」、高校生は「757万円」でした。
さらに、中高生の親世代の年齢を想定し、「450歳時点の目標年収のイメージ」をもっている594人に対して、「45歳時点の目標年収」を答えてもらったところ、「500万円」(12.3%)、「600万円」(13.1%)、「700万円」(10.8%)、「800万円」(10.1%)、「1000万円」(10.6%)、「3000万円以上」(13.1%)などに分かれ、平均は中学生が「1199万円」、高校生が「993万円」となりました。
なお、2021年の調査結果と比較すると、30歳時点の目標年収の平均は、中学生では「100万円の減少」(2021年905万円→2023年805万円)となったのに対し、高校生では「72万円の増加」(2021年685万円→2023年757万円)となりました。
他方、45歳時点の目標年収の平均は、中学生では24万円の増加(2021年1175万円→2023年1199万円)、高校生では40万円の増加(2021年953万円→2023年993万円)となっています。
また、「30歳時点の目標貯蓄額のイメージ」をもっている630人に対して、「30歳時点の目標貯蓄額」を聞いたところ、「500万円」(14.4%)、「1000万円」(14.8%)などに回答が分かれ、平均は中学生が「939万円」、高校生は「906万円」でした。
さらに、「45歳時点の目標貯蓄額のイメージ」をもっている595人に対して、「45歳時点の目標貯蓄額」を答えてもらったところ、「1000万円」(15.8%)、「3000万円以上」(17.0%)などに回答が分かれ、平均は中学生が「1232万円」、高校生は「1190万円」という結果になりました。
なお、2021年の調査結果との比較では、30歳時点の目標貯蓄額の平均は、中学生では85万円の減少(2021年1024万円→2023年939万円)となったのに対し、高校生では51万円の増加(2021年855万円→2023年906万円)となっています。
他方、45歳時点の目標貯蓄額の平均は、中学生では「120万円の減少」(2021年1352万円→2023年1232万円)、高校生では「84万円の減少」(2021年1274万円→2023年1190万円)となりました。