「ベッドから落ちている」「蹴飛ばされたり殴られたりする」…母親の8割「子どもの寝相が悪い」と回答
株式会社松村寝具(滋賀県長浜市)は、親と一緒の布団ではなく1人で寝ている4歳の子どもを持つ30代女性1014人を対象に、「子どもの睡眠環境に対する親の意見」に関する調査を実施しました。その結果、約8割の人が「子どもの寝相が悪い」と回答したそうです。
調査は2023年6月にインターネットで実施されました。
調査によると、81.7%の親が「子どもの睡眠環境は気にかけている」(やや気にかけている:53.7%・とても気にかけている:28.0%)と回答。
さらに、91.2%の親が「子どもはよく眠れていると思う」(まあそう思う:57.6%・とてもそう思う:33.6%)と回答しています。
また、「寝具」については、82.2%の親が「子どもに合わせた寝具を揃えている」と回答。さらに、「子どもが寝るときの格好」を複数回答で教えてもらったところ、「半袖短パン」(68.1%)、「長袖ロンパン」(31.5%)、「半袖ロンパン」(30.6%)、「ボディスーツ」(3.7%)、「スリーパー」(3.6%)といった回答が挙げられました。
なお、「寝るときに着る服の素材」についても同様に答えてもらったところ、「綿」(80.2%)がダントツとなったほか、「ポリエステル」(29.1%)、「レーヨン」(7.1%)、「アクリル」(5.4%)、「ウール」(4.4%)なども挙げられています。
調査結果について同社の睡眠環境・寝具指導士である松村英祐氏は、「近年暖かさを保つためにポリエステル素材も良く活用されておりますが、ポリエステル素材の場合は就寝時の汗や湿気を上げてしまいます。子どもにとってどちらを優先すべきかを考えたいところです」とコメントしています。
続いて、「子どもの寝相」について聞いたところ、79.4%の親が「悪い」(やや悪い:51.5%・とても悪い:27.9%)と回答。具体的なエピソードとしては、「起きたときにどこにいるかわからない」「ベッドから落ちている」「隣に寝ていると蹴飛ばされたり殴られたりする。布団はほとんど脱いでいることが多い」「頭と足が逆向きになっていることがある」といった声が寄せられました。
調査結果について松村氏は、「子どもは発汗が強く、蒸れる傾向にあります。湿気を逃がすため放湿しようとして寝返りを打つので、吸湿をしっかりと考える必要があります」と述べています。
最後に、「子どもに適した睡眠環境」についての質問に対しては、54.1%の親が「知らない」(あまり知らない:44.1%、まったく知らない:10.0%)と答えており、子どもの睡眠環境には気を遣っている親が多い一方、正しい知識を持たない親が多いことが浮き彫りになっています。
そこで、「子どもにとって良いと思う睡眠環境」を複数回答で答えてもらったところ、「静かな空間にする」(58.0%)、「カーテンで光を調節する」(56.6%)、「子どもに適した寝具にする」(52.9%)といった回答が半数を超える結果となりました。