「宿題をやらなくなる10歳娘のため」母が作った夏休みの表にネット絶賛! 「一目で分かる」「採用したい」「仕事にも使えそう」
「友達と宿題をやったら、その後3日は満足して宿題をやらなくなる10歳のために、夏休み残り日数と宿題の残りページ数を一目で比較できる表を作った。さすがにヤバイということがわかったようで、朝から宿題をやっている。がんばれ~。」
夏休みの宿題をやらない娘さんのためにお母さんが作った表がTwitter(現X)上で話題になりました。
投稿したのは、お母さんのなちゅ。さん(@itacchiku)。娘さんは、小学5年生の次女さんです。次女さんがお友だちと宿題をした後の3日間は、満足して宿題を全くやらなくなってしまったとか…。そこで、なちゅ。さんは「夏休み残り日数」と「宿題の残りページ数」を一目で比較できる表を作りました。すると、お尻に火が付いた次女さんは「やばいなー!」と言いながら表を受け取ってすぐ宿題を始めたそうです。
そんな次女さんを机に向かわせた比較表に「分かりやすい」「素晴らしい!」と称賛する人や試してみたいという人たちからたくさんのコメントが寄せられています。
「ボリューム、残量、必要工程などすべてが一目で分かりやすいなぁ、これはいいなぁ」
「これはよくできてますね! なんかこう、テトリスやぷよぷよみたいな落ちものパズルの『迫り来る感じ』があります」
「残量と残日数が一目でわかるって素晴らしいです。仕事にも使えそうです」
「我が家でも採用したいし、自分も作りたくなりました」
「残21日で心折れそう」
多くの人から称賛を受けた比較表。どんな表かというと、縦軸に残り日数、横軸は「算数」「漢字ドリル」「読書感動文」といった宿題の内容が書かれています。縦軸のマス目1つの単位を1ページと数え、1日終わるごとに赤線を引いて消していく形式。この赤線と残りページが重なったら1日1ページでは間に合わない!というのが一目で分かります。ただし「貯金箱(自由研究)」「読書感想文」「新聞(絵日記)」については、最終日締切日に定めて「前倒しで別に計画を立ててやる予定」というなちゅ。さん。
そして…表を目にしてからの次女さんは「自発的に取り組んでいます。また、自分のスケジュールをみて、『楽しみにしているお出かけの日は宿題をしたくないから』と、その分を別日に振る計画を自分で考えたりしています」とのこと。なちゅ。さんの”作戦”は功を奏したようです。
■追い込まれ型の子は比較表…コツコツ繰り返しが得意な子は「ステップアップシート」がオススメ!
また、なちゅ。さんは「追い込まれ型の子には、今回のような残り日数と残りページ数を一目で比較できる表が効果的」といいます。一方、「コツコツ繰り返しが得意な子には積み上げ式ステップアップシートがオススメ」と、もう1つの表も作成。こちらは「目標と達成ボーナスを書いておいて、達成したらそのボーナスがもらえる!というのを視覚化し、モチベーション維持につなげようというもの」です。
例えばスタートに「九九をマスターしよう」と目標を書くとすると、その上に「1のだん」「2のだん」「3のだん」…と段階的な目標ごとに「シール」「けしごむ」といった達成ボーナス(ご褒美)を記入。全部マスターすれば最終ゴール(達成ボーナス)に「すきなおやつなんでも」と記載するなど、モチベーションが上がりそうな表に仕上がります。さらに表をつなげて使えるので繰り返すことや長期にわたる目標達成も目指せるそうです。
■夏休みの宿題を出さない学校も増えているが…表を作成した母はどう思う?
今回なちゅ。さんが編み出した比較表は、夏休みの宿題を取り組ませるために作成したもの。とはいえ、最近は長期間の休みに子どもたちに自分で目標を決めて取り組んでもらおうとあえて夏休みの宿題を出さない学校が増えてきたのですが…なちゅ。さんはどう思っているのか?
「家庭学習の教材として、学校に宿題という形で用意してもらえるのはありがたいことです。ただ、その子にあったペースや内容があると思うので、全員に一律で出された課題ができなかったからといって、怒られてしまうようなことはないほうがいいなとも思います。
うちの子の学校も、自由研究や読書感想文は任意です。余裕があったり、本人がやりたかったりしたら取り組んでみよう!というスタンスなので、子ども本人がどれをどんな風にやろうか楽しみながら考えています。でも、毎年計画倒れで実現せずに終わるものもあります。それも、いい経験だと思いますね」
学校から夏休みの宿題が出されなくても、お子さんがやりたい!と思う目標を見つけて取り組むことが大切ですね。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)