東海道新幹線ワゴン販売の終了で、人気「オーボンヴュータン」はどうなる? すぐに売り切れ、幻のクッキー

 「東海道新幹線の車内ワゴン販売は10月31日をもって終了します」ーーJR東海の発表は多くの新幹線ファンを驚かせました。新幹線の車内販売といえば、ドリップコーヒーやシンカンセンスゴイカタイアイスが有名ですが、忘れてならないのが新幹線スイーツとして絶大な人気を誇るオーボンヴュータンのクッキーです。11月からはどうなるのでしょうか。

■コーヒーやアイスは自販機、ではクッキーは?

 正式名は「オーボンヴュータン プティフールセック」(税込み720円)。東京・世田谷区の有名フランス菓子店オーボンヴュータンのクッキーを7枚入りの小さなセットにしたもの。販売場所は東京~新大阪間の「のぞみ」「ひかり」のワゴン販売のみ。販売個数限定のため、車内販売のサイトにも「数に限りがあり販売していない場合もございます」と注意書きがあるほどです。

 JR東海によると、現在のぞみとひかりの全車両で実施している車内ワゴン販売は10月31日をもって終了。11月1日以降は、グリーン車限定で「東海道新幹線モバイルオーダーサービス」を導入し、座席のQRコードから欲しい商品を注文し、パーサーが席まで届けてくれる仕組みに変わります。

 人気のドリップコーヒーやシンカンセンスゴイカタイアイスは、乗車前に購入しやすいようにと、東海道新幹線のぞみ停車駅のホーム上などに自動販売機を増やし、対応する予定だといいます。

 ではオーボンヴュータンのクッキーはどうなるのでしょうか。

 まいどなニュース編集部では9日、東海道新幹線の車内ワゴン販売を運営する「ジェイアール東海パッセンジャーズ」(本社、東京都中央区)の広報担当者に尋ねたところ、「モバイルオーダーサービスでのお取り扱い商品につきましては、現在検討中でございます。また、オーボンヴュータン プティフールセックの自動販売機でのお取り扱いにつきましても未定でございます」。

 SNSでは「オーボンヴュータンどうなるの」「オーボンヴュータンの小さいセット、新幹線にしかないのに」「オーボンヴュータンチャレンジもうできないのか」「まだ買えたことない」「新幹線での楽しみだったのに」「グリーン車に残してほしい」などと惜しむ声があふれています。

 JR東海は新幹線の車内ワゴン販売を終了する理由として、駅周辺店舗の品揃えの充実、飲食の車内への持ち込みの増加、静粛な車内環境を求める意見、将来にわたる労働力不足への対応などを挙げています。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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