「不要香菜、不要香菜…」上海でデリバリーをオーダー、注文者の強すぎる意思に爆笑「中国語わからないけどなんとなく分かる」
「不要香菜、不要香菜、不要香菜…」
レシートの枠いっぱいに印字された「不要香菜」の文字。一体、何のレシートに何を意味する文字が印字されているのでしょうか。
印字されていたのは、X(旧Twitter)ユーザーで、中国・上海に住むすーがーさんの飲食店に対する切実なお願いだったといいます。
--「何回言ってもパクチー入れてくるので熱い想いを伝えました」。
「不要香菜」はパクチーなし、パクチーはいりませんという意味だそう。思いはお店に届いたのでしょうか。すーがーさんにお話を聞きました。
■断っても「50%の確率で入ってくる」
「元々はデザイン事務所の立ち上げのため、半年間の短期駐在員として上海に」と語るすーがーさん。半年の予定から事情があり、今年で上海に住んで22年になるといいます。
今回デリバリーを頼んだのは、小籠包や麺、定食など中国でポピュラーな料理を提供する上海の大衆チェーン飲食店。中国ではスープなどメニューによってはパクチーが入ることがあり、このお店でも一部の料理にはパクチーが入っているといいます。
すーがーさんはこのパクチーがどうも苦手であり、これまでもデリバリーで料理を頼む際は「不要香菜」と備考欄に書いていました。しかし、お店側が抜き忘れることがかなり多かったそうで…。
「このお店だけではなく、これまで22年間を振り返ってみても50%以上の確率で入ってきます。現在はデリバリーのシステム上で要望を記入できるのですが、口頭で伝えていた頃は受付が忘れる、受付が厨房に伝え忘れる、厨房が忘れる、厨房の手順が染み付いていてついつい入れちゃうなどで、お店によってはほぼ確実に入ってきます」と苦悩を語ります。
今回のお店に関しては、「前回も『不要香菜』と書いたにも関わらず入ってきたので、今回注文時にそれを思い出し小腹が立ち備考欄全部埋めました。備考欄がレシートに記載されて届けられるのを忘れており、届いた瞬間あの文面にちょっと笑ってしまいました」と苦笑。
「不要香菜、不要香菜、不要香菜…」と呪文のように綴られたレシートからは、すーがーさんの確固たる意思がビシビシと伝わってくるようで、Xで2万いいねがつくほど話題に。「中国語わからないけど言いたいことはなんとなく分かる」「これくらいしないと断っても入れられちゃうんだよね」と反響を呼んでいます。
ツイートが拡散されたあとはパクチー関連のXアカウントからフォローされたり、投稿した8月9日が「パクチーの日」と言われていることが判明。すーがーさんは驚きつつも、「何かの縁だったのかもしれません」と語ります。
最終的に、届いた料理はパクチーがきちんと抜かれており、すーがーさんは楽しく食事にありつけたといいます。
(まいどなニュース・門倉 早希)