【恐怖】Youtubeに自分のアカウント名で、身に覚えのないコメントが! 調べてみたら…小学生の息子の仕業でした 気になる子どものネット利用

夏休みなど、ゆっくり家で過ごすことができる時期は、子どもがインターネットをする時間も増えがちですよね。今やネットはあまりにも身近なツールですが、使い方によってはトラブルに巻き込まれるリスクもあります。どこまでルールを設けたり、制限をするべきか悩む人もいるでしょう。

■「あなたのコメントにいいねが付きました」と通知

U子さん(東京都在住、40代、飲食業)が夕方の仕事終わりにスマホをチェックすると「あなたのコメントにいいねが付きました」という通知が届いていました。U子さんはInstagramやTwitterなどほとんど利用したことがなく、「いいね」の通知に全く思い当たりがありません。何のことかさっぱりわからずに放置していると、夜にまた同じ通知が届きました。

さすがに気になったU子さん。通知内容をじっくりチェックすると、YouTubeにU子さんが書き込んだコメントに対する「いいね」だとわかりました。ところが、U子さんにはYouTubeにコメントした覚えが1度もなく、恐怖を感じました。

■原因は…息子と判明

自分が書いたことになっているコメントを確認するU子さん。なんとなく文章が拙く、大人が書いたとは思えません。そこで、U子さんは今回の通知のカラクリがわかったような気がしました。恐らく小5の息子がiPadでYouTubeを観てコメントを残したのでしょう。

家族で使っているiPadはU子さんのメールアカウントと同期させており、YouTubeもU子さんのアカウントでログインしっぱなしです。特に変更しないかぎり、息子のコメントはU子さんのアカウント名で表示されます。

次の日の朝、U子さんが息子に確認すると思った通りでした。幸い、ログイン名をニックネームにしていたので、コメントに本名やそれに近い名前が表示されて身バレする心配はありません。しかし「ログイン名が本名だったら誰かに見られていたかも…」と、U子さんはヒヤッとしてしまいました。

■ネットの使い方は教えていたつもりだったけど…

それよりU子さんが驚いたのは、息子が動画にコメントをしていたことです。インターネットの使い方は教えていたつもりでしたが、細かいネットリテラシーまでは気が回っていませんでした。息子がYouTubeに残したコメントは内容を褒める簡単な文章でしたが、書き込んだ内容によっては、コメント欄で炎上を招く可能性もありました。個人情報の扱いも含め、ちゃんと注意しないといけないとU子さんは考えました。

今回、息子になぜコメントを書き込んだのか聞いたところ「友達がやっているという話を聞いて、自分もやってみたくなった」とのこと。息子の友達の中には、YouTubeやTikTokに動画をアップしたり、コメントを投稿したりして、知らない人とのやりとりを楽しんでいる子どもが複数いるようです。

■子どものインターネット利用はどこまでルール化するべき?

息子の話を聞き「小5で動画投稿なんて…そんな使い方、ちょっと早すぎる」と感じたU子さんですが、思えばユーチューバーは子どもがなりたい人気の職業ですし、驚くことではないのかもしれません。「もしかして、私の考え方が古いのだろうか…」と一瞬不安になりました。

ちなみにU子さんは息子が中学生になるタイミングでスマホを渡す予定です。制限等は設定するつもりですが、まだ具体的には考えていません。子どものインターネット利用について、家庭でどこまでルール化するべきなのでしょうか。ネットいじめ対策の専門家で、「株式会社マモル」代表のくまゆうこさんに聞いてみました。

ー子どものインターネット利用について、どのようなことに注意を払うべきでしょうか?

「インターネットの利用については今はアプリやツールが沢山あります。今回のYouTubeのように、アカウントがメールなどと同期していることもあるので、アプリやツールにそれぞれにあった対応策が必要です」

ー具体的にYouTubeでは、どのようなことに対策をするべきですか?

「YouTubeの場合は、『時間管理』と『コンテンツの選択』が主なものになります。YouTubeにあがっている動画の中には、猥褻なものや暴力的なものも存在するので、子どもが適したコンテンツを選べるように、注意を払いたいですね。子どもが小学校低学年の間はYouTube Kidsなどで制限をかけることもできますが、高学年になってくると観たいものがみれなくなってくることもあり、通常のYouTubeを利用することも増えてくるかと思います。せめて親としては何を見ているか、定期的に把握しておきたいですね」

ー加えて、子どものインターネット利用について気にかけておくべき点がありましたら教えてください。

「この記事にもあったように、アカウントを共有していたりすることで、図らずも個人情報が明らかになってしまうようなこともあります。インターネット利用については、誹謗中傷の問題がよく言われますが、プライバシー情報が流出しないように気をつけることも大切です」 

(まいどなニュース特約・わたなべ こうめ)

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