「転勤先で知り合ったママ友が夫の同級生」「子どもが手を振った電車の運転手が親戚」…世の中は狭い? “縁”というのはやっぱりあるの?
「え?こんなところでまさか!」と思うような出会いをした経験はありませんか?関連性ゼロの場所で知人や親戚とバッタリ会うのは意外と聞く話ですよね。世の中は自分が思う以上に狭いのかもしれません。
■転勤先で知り合ったママ友が夫の同級生だった!
U菜さん(長野県在住、40代、パート)は小学生の息子(7歳)のクラスの保護者交流会に出席しました。隣の席の保護者K子さん(長野県在住、40代、専業主婦)と話が盛り上がり、話題は夫の実家の話に。U菜さんの夫は転勤族で、実家は埼玉県にあります。河川が多い地域で、夫からはよく河川敷での思い出話を聞いていました。
いろいろと夫から聞いていた話をしているうちに、なにやらピンときたK子さん。「もしかして、旦那さんってM中?」と聞いてきました。出身中学校名がうろ覚えだったU菜さんが夫にLINEで聞くと、ずばりM中との返信が。すると、K子さんは「私、旦那さんと同級生だった!しかも、一緒に学級委員やってた!」と興奮気味に教えてくれました。ちなみにK子さんは大学時代に夫と出会い、遠距離恋愛の末に結婚し、夫の地元である長野県に住み始めたとのこと。このことがきっかけで、U菜さんとK子さんは家族ぐるみの付き合いになりました。
■手を振った電車の運転手が親戚だった!
Y子さん(神奈川県在住、30代、専業主婦)には電車大好きな息子(2歳)がいます。家からほど近い場所に線路があり、電車好きの息子と散歩がてら電車を見るのが日課です。途中線路の上を通る橋があり、そこから電車がよく見えます。電車が通過するときに橋から手を振ると、運が良ければ運転手が汽笛を鳴らしたり、手を振ったりしてくれました。
その日もいつものように橋から電車を眺めていたY子さんと息子。手を振ったところ、汽笛を鳴らしてくれた電車もあって、息子はとってもご機嫌です。するとその日の夜、久しぶりに従兄弟からLINEが。「今日〇〇橋の上にいたでしょ?汽笛鳴らしたの僕だよ」とのメッセージが届きました! そこでY子さんは従兄弟が鉄道会社に就職した話を思い出しました。まさかのタイミングで顔を合わせていたことを知り、Y子さんはビックリ!なお、運転席から橋の上はとても良く見えるそうです。
■娘が通院している病院と同じビルのオフィスで従兄弟が働いていた!
M代さん(埼玉県在住、40代、パート)の娘(14歳)は片頭痛持ちです。近所の病院にかかっていましたが、一度しっかり診てもらおうとの思いから、思春期の頭痛外来をしている東京都内のクリニックに行くことに。クリニックは大きなビルの中にあるのですが、娘を連れてエレベーターを待っていると「M代ちゃん?」と声をかけられビックリ!そこにいたのは父方の従兄弟(東京都在住、40代、会社員)でした。
従兄弟とは年に1度正月に顔を合わせる程度の交流です。話を聞くと、従兄弟はクリニックが入っているビル内にオフィスを構えた会社で仕事をしているとのこと。受診の予約時間があるので少ししか話せませんでしたが、あまりの偶然にM代さんは不思議な縁を感じました。
■世の中狭い…縁があるのかも?
「六次の隔たり」という仮説を知っていますか?六次の隔たりとは、人や物事はすべて6ステップ以内でつながっているという仮説です。例えば、あなたの友人知人44人にそれぞれ被らない友人知人を辿ってもらい、同じことを6回繰り返すと44の6乗となり、地球の総人口以上の人に繋がる計算になります。自分が思う以上にたくさんの人とのつながりの中で生きているのかもしれません。
そう考えると、思いもよらない場所で意外な人とバッタリ会うのは、そこまで驚くことではないのかもしれません。とはいえ、バッタリ会うのも何かの縁ですから、出会いを大切にしたいですね。
(まいどなニュース特約・わたなべ こうめ)