緑内障を患う男性、夜盲で雨の日に階段が見えづらい…自治体の対応に感動、眼病の怖さも発信「眼科の検診を定期的に受けて欲しい」
ある自治体の対応に救われた人がいます。
その人は、X(旧Twitter)ユーザーの光輝(@koukiwf)さん。光輝さんは緑内障を患っており、右目に一部視野欠損があるほか、夜や暗い場所では目が見えづらくなるという症状を持っています。光輝さん曰く、緑内障は完治することのない眼病であり、症状の進行を食い止めることしかできません。光輝さんは何年も眼科に通院し、進行を遅らせるための治療を受けています。
緑内障の症状は日常生活でも不便をきたすこともあるといいます。ある雨の日、光輝さんは道中のある階段で段差の間隔を視認できず、足の感覚だけを頼りに恐る恐る進んでいたといいます。
雨の日ということもあり、転んでしまう危険性を考えた光輝さんは、ダメで元々と自治体の問い合わせフォームから連絡を送りました。それから数か月経った頃、同じ階段を光輝さんが通りがかると、階段の間隔が分かりやすいようマーカーがついていたのです。
それを見た光輝さんは、Xで「もう見えやすいのなんのって」と感動の気持ちを投稿。さらに、「ダメ元でそんなニッチな要望に応えてくれるとか素晴らしい自治体やわ」とその対応に喜びを綴っています。
一個人の要望からの問い合わせかつ、予算などの問題からすべての要望が通るわけではない、それも見越したうえでの問い合わせだったため、「まさか要望が通ると思わなかったので、びっくりしつつ嬉しかったです」と光輝さんは驚きを明かします。
その後は自治体のサイトからお礼のメッセージを送り、「その仕事してくれた人に伝わってるといいなぁ」と願いを込めました。
話を伺った際、光輝さんは自治体への感謝の気持ちを語るとともに、自身が患っている緑内障をはじめ、眼病についても知ってほしいと語っていました。光輝さんは投稿の最後に追記として、緑内障についてこのように綴っています。
「残念ながら緑内障は治りません。何年も眼科に通って尚、症状の進行を止めるのが精一杯なのです。既に右目は一部見えない場所があり、そこには二度と光が戻ることはありません。
追加してお願いです。私のように見えなくなる前に年に一回でいいです、眼科で検査を定期的に受けるようにしてください。早期発見できれば緑内障は症状が広がる前に止められます。愛する人を見られなくなるのはとても辛い事です。せめて見えるあなたは見える当たり前の日常を守ってください」。
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光輝さんの投稿には、「同じ病気なので気持ちすごくわかります」「具体的に不便な点とこうしてほしいと伝えたから、自治体も分かりやすかったのかな」とコメントが続々。最終的には4.8万ものいいねがつき、大きな反響を呼びました。
(まいどなニュース・門倉 早希)