【教員2000人調査】先生になりたいと思った理由…「子ども好き」「尊敬する教員に出会った」を超えたのは?
ジブラルタ生命保険株式会社(東京都千代田区)は、全国の20~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2000人を対象とした「教員の意識に関する調査2023」の結果を発表しました。同調査によると、教員になりたいと思った理由で最も多かった回答は「教えることが好きだから」でした。また、教員としてのやりがいを感じるときについては、「児童・生徒の成長が感じられたとき」という回答が最も多かったそうです。
調査は、2023年5月~6月の期間にインターネットで実施されました。
はじめに、「教員になりたいと思った理由」を複数回答可で答えてもらったところ、「教えることが好きだから」(40.1%)が最多となりました。次いで、「子どもが好きだから」(36.7%)、「尊敬する教員・憧れる教員に出会ったから」「収入が安定しているから」(いずれも30.0%)などが上位に挙げられています。
そのほか、「子どもの成長を応援したいから」や「子どもが社会に出ていくための自立の手助けをしたいと思ったから」、「子どもに楽しい学校生活を送ってもらいたいと考えたから」など、子どもの成長や自立、学校生活の充実をサポートしたいと考え教員を志した人もいることが分かりました。
続いて、「教員としてのやりがいを感じるとき」についても同様に答えてもらったところ、「児童・生徒の成長が感じられたとき」(69.0%)、「児童・生徒の笑顔をみたとき」(55.6%)、「児童・生徒と感動を分かち合えたとき」(49.9%)、「保護者からお礼・感謝されたとき」(39.3%)、「クラスが一つにまとまったとき」(39.0%)といった回答が上位に並びました。
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次に、教員のみなさんの「職業観」について聞きました。
まず、「子どもの頃に就きたかった職業」について複数回答可で聞いたところ、1位「教員」(39.3%)、2位「プロスポーツ選手」(13.1%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.7%)、4位「保育士・幼稚園教諭」(11.2%)、5位「医師」(8.6%)という結果になりました。
これを男女別にみると、男女とも 1位は「教員」(男性36.0%、女性42.5%)でした。2位以降では、男性は2位「プロスポーツ選手」(22.9%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.7%)、4位「パイロット」(10.5%)、5位「医師」(10.1%)と続いています。
一方、女性では2位「保育士・幼稚園教諭」(21.0%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.7%)、4位「料理人・パティシエ」(11.5%)、5位「歌手・ミュージシャン」(8.8%)などが挙げられました。
さらに、「今、転職するなら就きたい職業」については、1位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.0%)、2位「大学教授・研究者」(9.6%)、3位「教員」(9.0%)が上位に並びました。
男女別にみると、男性では1位「大学教授・研究者」(13.7%)、2位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(9.8%)、3位「教員」(9.0%)がTOP3に挙げられた一方で、女性では、1位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(14.3%)、2位「教員」(9.1%)、3位「会社員」(8.8%)がTOP3に挙げられています。
また、2022年の調査結果と比較すると、1位だった「教員」は16.5%から7.5pt減少し、3位に順位を下げたのに対して、2位の「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.0%)は、割合は変わらないものの1位を獲得。3位の「大学教授・研究者」(10.0%)は、割合は微減しているものの2位に順位を上げています。
最後に、「生まれ変わったら就きたい職業」を複数回答で教えてもらったところ、1位「教員」(13.2%)、2位「医師」(11.7%)、3位「プロスポーツ選手」(9.7%)、4位「歌手・ミュージシャン」(9.3%)、5位「大学教授・研究者」(8.3%)となりました。
男女別にみると、男性は1位「教員」(14.7%)、2位「プロスポーツ選手」(14.6%)、3位「医師」(11.5%)、4位「大学教授・研究者」(10.7%)、5位「パイロット」(9.7%)などが上位となった一方で、女性では1位「医師」(11.8%)、2位「教員」(11.6%)、3位「薬剤師」(10.7%)、4位「歌手・ミュージシャン」(10.3%)、5位「料理人・パティシエ」(9.6%)という結果になっていました。
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【出典】
▽ジブラルタ生命調べ