生後3カ月ほどの保護犬 預かりボランティアの家を行き来して育んだ人への順応 賢い君にいつか良縁がありますように
岡山県を拠点に犬の保護活動を行う認定NPO法人しあわせの種たち(以下、しあわせの種たち)。岡山県動物愛護センターの譲渡事業と協働し、対象の犬たちを引き出し、新しい里親さんへと譲渡する活動を行なっています。
2023年2月、岡山県の動物愛護センターに人馴れしていない野犬の子犬がに収容されました。推定生後3カ月ほど。しあわせの種たちはこのワンコに「ちび太」と名をつけ、人馴れ訓練のために一時預かりをしました。並行して、岡山県動物愛護センターから直接里親希望者さんへと渡す「特別譲渡」として里親募集を行いましたが、なかなか良い縁につながらず、最終的には、しあわせの種たちに迎え入れられることになりました。
■複数の預かりボラの家を行き来することで、順応性を育む
しあわせの種たちに引き出されたちび太は、同団体に参加する新人の預かりボランティアの家に迎え入れられることになりました。
まだ幼いちび太は、本当なら遊びたい盛り。外で走り回って遊びたいはずですが、人間にリードをつけられ、一緒に歩くという散歩には当初は戸惑い気味でした。 しかし、預かりボランティアの手厚いサポート、そしてちび太がもともと持っている順応性の高さから、人と一緒に散歩することも少しずつ慣れてきました。
■先住犬を真似して、自らおやつをねだってお座りするように
少しずつ成長を続けるちび太は、続いて、別の預かりボランティアの家に引っ越しをすることになりました。
これは預かりボランティアの間で、必要に応じてやることがある取り組み。1つの家だけにとどまらず、さまざまな家の環境に慣れてもらうことで、そのワンコの新たな一面を発見し、いつかつながるであろう、未来の里親希望者さんの家でも、すぐに馴染みより幸せに暮らしてくれることを願ってのことです。
引っ越し先となった新しい預かりボランティアさんの家には、先住犬が複数いますが、ちび太は臆することなくクレートの中から出てきて、きょろきょろ動き回りました。
さらには先住犬たちの真似をして、おやつをもらうときには、教えていないのに自らお座りしています。
なんとも順応性があり賢いちび太ですが、このように、しあわせの種たちの優しい預かりボランティアの家を行き来しながら、いつかきっと訪れる里親希望者さんとの出会いを今日も待ち続けています。
認定NPO法人しあわせの種たち
https://shiawasenotanetachi.amebaownd.com/
(まいどなニュース特約・松田 義人)