子猫をなめてあげる先住猫がまるで”母猫”!「優しい」「幸せな気持ちに」懐かしい写真に「悶絶」
「しま子が家に来たとき、たぬがよく面倒を見てあげていた。今も、しま子はたぬが大好き。1年ちょっと前だけど、懐かしい写真。」
子猫をかいがいしくお世話する先住猫の写真がX(旧Twitter)上で話題になりました。
投稿したのは、ふたりの飼い主「ねこといっしょ」さん(@nekotoixtusho)。子猫は、昨年6月に保護したしま子ちゃん(雌・1歳3カ月)です。生後1カ月ほどの時の写真。おうちにお迎えした際、先住猫のたぬくん(雄・10歳、当時9歳)がちっちゃいしま子ちゃんをペロペロなめるなど、かわいがっていたとか。
今回スマホの中に保存しておいたしま子ちゃんたちの懐かしい写真をふと目にして思わず、投稿したそうです。そんなふたりの仲睦まじい姿にキュンキュンする人たちが続出しています。
「たぬパパの優しいですね」
「見てるだけでお互いの気持ちが伝わってきます」
「これは悶絶...」
「大きくなりましたね」
「見ているだけで幸せな気持ちになります」
■職場の植え込みで鳴いていたところを保護された子猫 ”1匹狼”の先住猫が優しく受け入れてくれた
多くの人たちをくぎ付けにしたしま子ちゃんたち。当時、しま子ちゃんを保護した時のことを尋ねると「雨が降るなか、自分の勤務が終わり歩いて帰ろうとすると、職場の植え込みから子猫の声が聞こえたんです。声は聞こえるのですが、場所が分からず。10分ほど植え込みを手で開けては探すということを繰り返していました。するとしま子は逃げずに鳴いていたので、どうにか保護することができました」と振り返る、ねこいっしょさん。過去にも職場の裏口で子猫を保護したことがあって、どうしても見過ごすことができなかったといいます。
保護時、しま子ちゃんはガリガリに痩せていましたが、病院に連れて行ったところ、けがも病気もなく元気な子猫だったとのこと。しましまの模様がちょこちょこ見えることから、しま子と名付けたそうです。
そして、ちっちゃかったしま子ちゃんをお迎えした際、真っ先に優しく受け入れてくれたのがたぬくんでした。よちよち歩きで近寄って来るしま子ちゃんのことをかわいいと思ったのか、毛づくろいをしてあげたり、一緒に寝たり、遊んであげたりと…まるで”母猫”のようによく面倒をみてくれたそうです。
また当時たぬくんがしま子ちゃんの体をなめてあげている姿を目にした時、ねこいっしょさんは「数年前に亡くなったママン(母猫)のことが大好きで大きくなってもママンのそばを離れなかったたぬのことをふと思い出しました。ママンとたぬのことを重ね合わせてジーンとしましたね」と話します。
ただ、あまりにしま子ちゃんがしつこくすると時折たぬくんは怒ることも。とはいえ、「しま子は赤ちゃんだから、しょうがない」と思っていたのか、また遊んであげる姿もよく見かけたとのこと。
そんなしま子ちゃんには優しいたぬくんですが、実は1匹狼なところがあるとか。「母猫以外の他の猫とは関係性を持ちたがらない子。特に兄弟たちには縄張り意識があるためか、常にけんか腰なので向こうから寄ってこられるという経験自体がほとんどありません。しま子は無邪気に甘えてくれるので、ちょっとうれしかったのかもしれません」と、ねこいっしょさん。
■今では先住猫とニャルソックする元保護猫 やきもちを焼いていた猫にも甘えるように
保護して1年ちょっと経った今も、たぬくんが大好きというしま子ちゃん。大きくなって少しずつ自立してきて、たぬくんの性格も分かってきたのか、適度にたぬくんに甘え、遊んでもらうように。猫専用の庭では、たぬくんと仲良く並んでニャルソックをする姿がよく見られるとのこと。またたぬくんの兄弟ボヨヨンくん、くろちゃんたちもしま子ちゃんと距離を縮め、今では穏やかな性格のふたりにしま子ちゃんも思う存分甘えているそうです。
ただしま子ちゃんにとって、大変だったのがくろちちゃん(雌・9歳)との関係。くろちちゃんは、しま子ちゃんがおうちに来る前までは一番末っ子でした。家族みんなの意識が、子猫のしま子ちゃんに向けられてしまって、やきもちを焼いていたよう…すねてしまって、一時は”家出”をし、おうちの敷地内にあった納屋にこもってしまったことも。1カ月ほど、ねこいっしょさんは納屋にご飯と水を持って行ってあげていましたが、ある時、焼いたするめの匂いに誘われ戻ってきたという、くろちちゃん。その後、しま子ちゃんを受け入れ、しま子ちゃん自身も甘えるようになったそうです。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)