「不謹慎かな…」亡くした愛猫とそっくりの子猫を迷いつつお迎え ダンボールをかじかじするのが大好きな「職人さん」に
■亡くした猫の幼少期にそっくりの子猫
もなかちゃん(3歳・メス)は、岡山県在住のMさんと2020年6月に出会い、6月12日に正式に譲渡された。Mさんの知り合いのボランティアが兄猫と一緒に保護した猫だという。
「当時、私は愛猫あずきを亡くした寂しさと喪失感でいっぱいでした。ある日、何気なく知り合いのボランティアさんのブログを見ていたら、その時にパッと出てきたのが、もなかと兄猫の里親募集の記事でした」
2匹ともとても可愛い子たちだったが、もなかちゃんは亡くなったあずきちゃんの幼少期にそっくりだった。Mさんはあずきちゃんを亡くして間もなかったので、不謹慎かなと思いつつも、掲載期限が迫っていたこともあり、思い切って連絡した。まだ里親は決まっておらず、すんなりもなかちゃんと兄猫を受け入れることになったという。
■人懐っこい子猫たち
もなかちゃんと兄猫は、赤ちゃん猫の頃からボランティアに大切に育てられたので、とても人懐こく、兄妹でよくじゃれていた。まだ離乳していなかったので、3時間おきにミルクを与えて育てた。
和菓子の最中のような美しい毛色だったので、もなかちゃんという名前にしたそうだ。
「もなかは、おてんばさん。ダンボールをかじって作品を創作するのが好きなダンボール職人です。市販のおもちゃより、アルミホイルを丸めたボールが大好き。机で勉強している子供たちのノートの上に寝転がりかまって~とアピールをしてきます」
初代の金太郎くんを保護して飼うまでは猫が苦手だったというMさん。実際に飼ってみると、猫は甘えん坊で寂しがり屋で、とても愛情深い生き物だった。もなかちゃんと兄猫を迎えて、ますます猫沼から抜け出られなくなったという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)