お酒が飲めるのに、あえて飲まない「ソバーキュリアス」に注目…若い世代に聞いた「お酒との向き合い方」
気の置けない友人や職場の同僚と一緒にビアガーデン、バーベキュー。新型コロナウイルスの5類移行を受け、久しぶりにこんな夏を過ごした人も少なくないのでは。最近はお酒が飲めるのにあえて飲まないライフスタイル「ソバーキュリアス」が注目されているという。若者は飲み会の場でどのようにお酒と向き合っているのか。インターネットによるアンケートで本音を探った。
ソバーキュリアスは英語で「sober(しらふの)」と「curious(好奇心の強い)」を組み合わせた造語。健康や多様性を理由に2019年ごろから欧米の若者の間で広がり始めた。国内でもコロナ禍などで酒との付き合い方が見直され、聞かれるようになった。
この新しいスタイルについて尋ねたところ、自分をコントロールできることや健康、金銭面でのメリットを挙げる人が多かった。酒が嫌い・苦手な人からも「飲み会で飲まなくても肩身の狭い思いをせずにすむ」「飲まない選択をしやすくなる」などと好意的な意見が出た。一方、酒を飲まない人が増えることで居酒屋が減り、飲酒文化の衰退を懸念する声もあった。
■71%は酒が「好き」
酒の好き嫌いに関する問いでは「好き」71%、「嫌い」13%、「その他」(飲めない、どちらでもない-など)16%。飲み会で酒を飲むかの4択では「よく飲む」「付き合い程度に飲む」を合わせると75%。「あまり飲まない」は15%で、10%が「飲まない」を選んだ。
「一緒に飲み会に行く人によって、お酒を飲んだり飲まなかったりするか」の質問に対して59%が「はい」と回答。「自分だけ飲むのは気が引ける」「その場の雰囲気で飲む量を変える」など相手に合わせる理由が目立った。「いいえ」(41%)の理由は「酒に関して他人に気を使うことがない」「自分の都合や体調に合わせて決める」-などがあった。
アンケートは20~30代を対象に8月上旬に実施し、岡山、倉敷市など県内を中心に124人から回答が寄せられた。
(まいどなニュース/山陽新聞)