「アハハハッハッ↑オゥッ↑」解説パネルがオモシロすぎる動物園 個性あふれるパネルの謎を広報担当に聞いた
「相変わらずバイオパークのパネル面白い」
そんなつぶやきと共に、おこめつぶ(ぷく)(@BQx6DDsrtCKst3Z)さんがX(旧:Twitter)に投稿した写真が話題になりました。
6万以上のいいねがついたその写真は、長崎県にある動植物園『長崎バイオパーク』の園内に展示されている「ワライカワセミ」の解説パネルを撮影したもの。
「※飼育員によるリスニングの結果」という説明文が添えられたそのパネルに書かれていたのは、「ホ、ホ、ホ、ホッホッホッホッホホホホホホホホホアッッ↑アハハハハハハハハハハハハッハッハッ↑オウッ↑オウッ↑ッホホホホホホホホホホホホホッホホホホホホアッアハハハハハハハハッハハハハハハハ」という、なんともユニークな解説文でした。
おこめつぶ(ぷく)さんは他にも、園内で撮影したレッサーパンダのパネル写真も投稿。「寝ます。起こさないで」という、休日に寝だめしたい人間みたいな解説文と、愛らしいレッサーパンダの写真が目を引くパネルです。
今年だけですでに2回はご家族で『長崎バイオパーク』を訪れているという、おこめつぶ(ぷく)さんは、シベリアンハスキーの女の子、ぷくちゃんとラブラドールレトリバーの子犬、ゴンくんと暮らす、大の動物好き。
そんなおこめつぶ(ぷく)さんにパークの魅力を伺うと共に、ユニークなパネルの謎について、『長崎バイオパーク』の広報SNS担当者さんにもお話を聞きました。
■おこめつぶ(ぷく)さんに聞いた、「長崎バイオパーク」のオモシロさ
ーー飼育員さんならではの視点が楽しいパネルですね。
「園に入ってまず目にするのがフラミンゴのパネルで、ムキムキの擬人化されたフラミンゴが3種類描いてあり、まずそれに心を鷲づかみにされ、『次のパネルはどんなのだろう』とワクワクしながら歩くので、アップダウンの激しいパーク内の坂道も頑張れます。バイオパークさんは展示されている動物たちを見るだけでなく、パネルを探して読むのも楽しみの一つになってます」
ーーお気に入りのパネルは?
「個人的に好きなのはレッサーパンダで、『叩いてガラスが割れたら私(飼育員さん)が怒られますので、叩かないでください』といったことが書かれていて、見るたびに親近感を覚えます。今回パネルの写真を投稿したワライカワセミも、実際はあまりしょっちゅうは鳴かないようで、こうやって解説してあると鳴き声を想像できるし、面白いですよね」
■「ミーアキャット」や「カピバラ」との触れ合いも
ーー他にも楽しみにされていることはありますか?
「やはり動物たちと触れ合えることですね。触れ合えるエリアには動物たちのオヤツも売られていて、課金しては触らせてもらってます。ただ、ミーアキャットのおやつはミルワームなので、苦手な人は要注意です。パーク内では動物たちが結構自由に過ごしているので、オウムやミーアキャットが歩道を闊歩しているのも面白いです。
冬場に温泉に入ることで有名なカピバラもお触りができます。腰の辺りをカキカキしてあげると、気持ち良さそうにゴロンと寝転ぶ姿にとても癒されます。今注目の動物なら、スナネコのハディーヤちゃんとマフくんですね。スナネコはガラス越しでしか見られませんが、思いのほか小柄な2匹がじゃれ合う姿にほっこりします。むちゃくちゃ可愛いので、帰りに園内のショップでぬいぐるみも購入してしまいました」
■『長崎バイオパーク』のおもしろパネルの謎…「立ち止まって読んでもらいたいから」
ーー面白いと話題の「パネル」の写真と解説文はどなたが担当されているのですか?
「各動物の担当の飼育員や、イラストは絵が得意な飼育員が代わりに作成しています」
ーー解説文や写真のこだわりポイントはありますか?
「キャプション(看板)は読んで頂かないと意味がないので、来園者の方に立ち止まってもらえるように、絵や写真、文言を意識して作成しています」
ーーとくにおすすめのパネルは?
「3種の違いを表したフラミンゴです。こちらは以前もネットで話題になりました」
ーー他にも、園内の見どころや、おすすめの動物を教えてください。
「当園内には、展示場にいる動物だけではなく、展示場から脱走した動物や、自然界に生きる野生生物などもたくさんいますので、展示動物たちがいない空間もじっくり探してみてください。現在は春から続くベビーラッシュの時期で、クロキツネザル、アメリカビーバー、ベニコンゴウインコ、シマスカンクなどの赤ちゃんを見るのがおすすめです」
◇ ◇
さまざまな動植物を身近に感じられる『長崎バイオパーク』さんでは、植物の展示も充実。おこめつぶ(ぷく)さんも、園内にある「フラワードーム」の蘭(ラン)を見るのが楽しみなのだそうです。
「蘭の多くは暑さに弱いので、展示が充実するのは冬以降になります。動物たちについては、現在のところ新たに動物が増える予定はありませんが、展示場を拡張したり、いろんな環境を提供できるよう、工事などを行なっております。環境が変わることで、今いる動物たちの本能による新たな行動が見られるかもしれません」(『長崎バイオパーク』広報SNS担当者さん)
展示動物たちの元気な様子が楽しめる『長崎バイオパーク』さんの公式YouTubeチャンネルも大人気です。ユーモアのセンス抜群な飼育員の方々が、それぞれの担当動物たちの魅力を楽しく紹介する様子は必見です。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)