「本日のわたくし」

そうポストされたのは、空也上人立像のコスプレ写真です。日本で年2回、世界規模で開催されるコミックマーケット、略してコミケでのコスプレ。4年振りに8月12日と13日に開催されました。

コミケといえばもちろんマンガの販売も行われますが、会場で人目を引くコスプレも毎回開催されるたびにかなり注目されます。そんななか、最も目を引いたのは京都の六波羅蜜寺にある空也上人立像のコスプレでした。

「なんでこんなところにあのめっちゃ有名な像が…」

「レベル高ぇ！」

「完全に仏像じゃん…」

「再現度やばいw」

あまりの完成度の高さに驚きの声が多数寄せられました。投稿された中野（@pisiinu）さんにお話を聞きました。

ーー完成度が高いですね！

「京都の六波羅蜜寺の空也上人立像。本物はオーラが凄いのでぜひ見に行ってください」

ーーなぜ、空也上人立像のコスプレを？

「大阪出身で子供の頃から仏像が好きだったのですが、中学生の頃に初めてこの仏像を見て感銘を受けたからです」

ーーコスプレの際、いつも大切にしていることは？

「本物へのリスペクトを忘れないことに尽きます。特にこのコスプレは実在するお寺の仏像で日本の重要文化財にも指定されているので」

ーー準備期間はどれぐらい？

「今回は急いだので半月ほどで一度作り、その後改良したものがコミケでやった空也上人です。このコスプレは12年ほど前に一度やっていましたが、数年で衣装が破損してしまいました。今年東京駅でJR東海が空也上人のイベントを開催したので、そのきっかけで急ぎ作りました」

ーーコスプレを始めたのはいつ頃でしょうか？

「コスプレは15歳の時に餓狼伝説1のビリーカーンをやったのが最初です。きっかけは大阪で餓狼伝説の大会があって、そこでコスプレ参加も募集していたからです」

ーー今までに人気だったコスプレはありますか？

「今年僕は6年ぶりのコスプレだったので古いものしかありませんが、せんとくんと耳なし芳一が有名だと思います。自分でも気に入っています。特にせんとくんは作者の藪内先生にもお墨付きをいただきました。

他には、関西人以外にはわかりにくいかもしれないけど、探偵ナイトスクープのガオーさんも自分で気に入っているコスプレです。あと厳密にはコスプレではないのだけど、セガ公式舞台ゴールデンアックスで1面ボスのバド兄弟の役を演じた時は、そのために98kgまで太りました」

中野さんは「コスプレはマナーを守って楽しみましょう。例えば先述の東京駅の空也上人イベントも僕は事前にJR東海に許可の申請をしています。キャラクターを借りて楽しんでいるコスプレだから、そのキャラクターの姿でイメージを損なうことはしないようにしましょう」と話してくれました。

（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・今田 哲平）