同僚に頼まれ…予定外でお迎えした超甘えん坊なハチワレ猫 先住猫とはまさかの「住み分け」も幸せに暮らす
■思わぬ時に猫を迎えることに
トトくん(4歳・オス)は、飼い主の家庭の事情で飼えなくなった猫だった。飼い主は会社で里親を探し、同僚で、福島県在住のYさんが迎えることになったという。
Yさんは、物心ついた頃には大の猫好きになっていたそうだ。
「小学生の頃から、困っている猫を保護してあげたいと思っていました。でも、実家では猫を迎えられなかったので、飼ったことはありませんでした。今は、自分にできることはしてあげたいと思っています」
Yさんは、トトくんを迎える前から華ちゃん(8歳・メス)とここちゃん(10歳・メス)という猫と暮らしていた。新たに猫を迎える予定はなかったので、トトくんのお迎えは完全に想定外だったという。
「ここちゃんは華ちゃんが子猫の時に来たので、すぐに仲良くなれました。でも、華ちゃんが4歳の時にトトくん(1歳)を迎えたので、相性が心配でした。予定外に子供ができる時って、こんな感じなのかしらと思いました(笑)」
■甘えん坊のビビり王子
2020年4月、元の飼い主にトトくんを家に連れてきてもらうと、トトくんは怯えきって、スツールにもなるハウスに隠れて出てこなかった。
「毛布を被せて暗くしてみましたが全く出てこず、ごはんも水もトイレもノーサンキュー状態でした。2日目くらいからニャーと鳴き出して、その度に様子を見に行くと、一週間も経たないうちに私と夫には懐いてくれました。今では、びっくりするくらい甘えん坊になりました。ただ、甘えん坊なのは私と旦那さんにだけ、お客さんがチャイムを鳴らすだけで速攻隠れてしまいます。甘えん坊のビビリ王子です(笑)」
Yさんは、「この子、猫かしら」というくらい甘えん坊なところや、大胆なヘソ天を見せてくれるところが好きだという。
■まさかの住み分け
ここちゃんを迎えた時、先住猫の華ちゃんとは3週間ほどで仲良くなれた。最初は華ちゃんがシャーと威嚇していたが、そのうち華ちゃんが折れたという。トトくんを迎えた時、母性本能が強いここちゃんは興味津々だったが、華ちゃんは案の定、ウーシャー祭り。それが一向に収まらず、トトくんも華ちゃんを追いかけ回すので、Yさんは、先住猫とトトくんを一階と二階で住み分けすることにした。1階に華ちゃんとここちゃん、2階にトトくんが住んでいる。
「人間も相性が悪くて仲良くなれない人がいますから、仕方ないですね。みんなが過ごしやすいように努力しています。冬に3にゃんがこたつで寝ていた時は嬉しかったですね~!華ちゃんとトトくんの間には、私の足を滑り込ませていましたが(笑)これからも我が家で幸せに暮らせるよう見守っていこうと思っています」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)