中高生1657人に聞いた…ChatGPTの認知度は8割以上 一方で「よく理解できている」と答えた人の割合は?
スタディプラス株式会社(東京都千代田区)の『Studyplusトレンド研究所』は、全国の中高生1657人を対象に「ChatGPT(人工知能による対話型モデル)」に関する調査を実施しました。その結果、ChatGPTの認知度は、中学生は8割以上、高校生は9割以上であることが分かりました。その一方で、ChatGPTについて「よく理解できている」と回答した割合は1割程度に留まることも分かったそうです。
調査は、同社が運営する学習管理アプリ『Studyplus』上にて2023年6月にインターネットで実施されました。
調査によると、「ChatGPTの認知度」について、中学生(448人)は85.5%、高校生(1209人)では92.0%が「ChatGPTを知っている」と回答しました。
その一方で、「ChatGPTについての理解度」についての質問に対して、「よく理解できている」と答えた割合は、中学生が13.4%、高校生は15.6%と1割強に留まっています。
続けて、「ChatGPTの利用状況」について調査をしたところ、「利用したことがない」と回答した割合は中学生が68.5%、高校生では54.7%となりました。
また、ChatGPT利用経験のある中高生(689人)に対して、具体的な「利用目的」を複数回答で教えてもらったところ、特に「調べ物や情報収集のため」(59.8%)と「話題になっていたので試しに利用した」(54.7%)が多く、半数以上となっています。
さらに、「勉強での利用経験がある」と答えた割合は、中学生(141人)は45.4%、高校生(548人)では52.2%でした。
ちなみに、「勉強での利用経験がある」と答えた中高生350人に対して、具体的な「利用方法」を複数回答で教えてもらったところ、78.3%が「質問や疑問を解決するための投げかけ」と回答。次いで、36.6%が「提出物の制作や参考」と回答しています。
一方、「ChatGPTを実際に利用したことはない」と答えた中高生968人に対して、その理由を教えてもらったところ、「使い方がよくわからないから」(40.0%)や「使うメリットがよくわからないから」(32.3%)などが上位となりました。
次に、「ChatGPTに関する大人からのレクチャー状況」について調査をしたところ、家庭・学校・塾などで、「大人からChatGPTについてのレクチャーや説明を受けたことはない」と答えた割合は、中学生が85.9%、高校生で78.4%となりました。
なお、「レクチャーや説明を受けた場所」については、ダントツで「学校」(84.6%)が最多となっています。
さらに、「レクチャーや説明を受けたことがある」と答えた中高生324人に対して、「レクチャー内容」を複数回答で答えてもらったところ、「利用方法や活用例」(59.9%)や「概要や仕組みについて」(55.9%)などに回答が集まりました。
ちなみに、レクチャーを受けた結果、中学生の80.9%、高校生の70.1%が「興味関心が高まった」と回答したそうです。