「朝からずっと鳴き声が聞こえていて…」声の主は黒い子猫、激しく流れる川から救出! 炎天下「命がけの叫び」に感動
「朝からずっと鳴き声が聞こえていて、さがしてもなかなか見つからなくて、やっと見つけ出したのは1m以上下りた川の中でした。夕方、無事保護する事が出来ました。小さな黒い子猫です。
この暑さの中、雨で増水している流れのすぐ側で、本当によく頑張りました。
食欲もありとても元気です!感涙。」
炎天下、鳴き続けていた黒い子猫を激しく流れる川の近くから保護した動画が、X(旧Twitter)で話題を集めました。
投稿したのは、「猫野四季*」さん(@kgrmnk)。この日の天気は晴れ、とても暑かったとのこと。外で作業をしていたという四季さんは早朝から鳴き声に気付いたものの、声の主が猫の声なのか鳥のさえずりなのか判別のつかないくらい小さな声だったとか。なので、当初はどこにいるのか周囲を捜しても分かりませんでしたが、昼ごろから大きな鳴き声が聞こえてきたといいます。
「確実に猫の声だと分かる鳴き方でした。ただ、これもずっと聞こえているわけではなく、今思えば、炎天下で休みながら、命懸けの叫びだったんでしょうね…川の流れの音もあるし反響もありましたから、鳴き声がかき消されてしまい、この時も音源を見つけ出すことはかないませんでした」(四季さん)
■雨で増水、川の流れる音にかき消されていた鳴き声…ついに草むらにうごめく小さな黒い影を発見!
事が動き始めたのは夕方。四季さんは外出しなければならない時間が迫っていましたが、何とかして鳴き声の主を見つけ出そうと、娘さんとともに捜索することに。そこで四季さんたちは「もしかしたら川の中かもしれない」と、増水で勢いよく流れる川の中の確認を始めました。しばらくすると、娘さんが草むらに不自然な動きをしているものに気付き、うごめく小さな黒い影を発見。1メートル下に流れる川へ急行したところ、草の根元に黒い子猫がいたのです。無事でした。
「子猫がいた川は貯水池から流れていて、雨の降らない夏場はほとんど水がないのですが…この日は、台風7号の雨とその後の豪雨の影響で、水かさが増していました。人間にとってはさほど問題ない水かさでも、小さな小さな子猫には恐怖でしかなかったことでしょうね。落ちれば溺れ流されるのは間違いありませんでしたから。子猫は本当によく頑張りました!」(四季さん)
■もし子猫をおうちにお迎えしたら、黒猫8匹目 「黒猫の神様に呼ばれた!?」
激しく流れる川を横目に草の根元で必死に鳴き続けた子猫。生後3週間くらいとのこと。保護された後は、ミルクをたくさん飲んで元気いっぱいになったとか。一時体調不良で病院に駆け込んだこともありましたが注射を打ってもらい、すぐに回復。お腹ケアのフードで離乳食の練習を始めることになりました。
「練習して少しずつ上手く食べられるようになればと願っています」と四季さん。また川の近くに子猫がいたことについて「あの子がなぜあんなところでひとりでいたのか? 想像でしかありませんが、たぶん母猫が運んでいる途中で落としてしまったのではないかと思います。どこに落としてしまったのか分からなくなったのか、はたまた救出できずに諦めたのか分かりませんが、母猫らしき姿はありませんでした」と振り返ります。
現在四季さんのおうちには、16匹の猫ちゃんたちがいます。そのうち黒猫が7匹…今回川から救出した黒い子猫がもしおうちの子になってくれたら8匹目となります。四季さんは「黒猫が8匹並んだら、すごい迫力だろうなぁと思いますが、どんな色の子も大切。みんな個性的で愛おしい存在です。今回保護した子猫が我が家にいたいと思ってくれるなら、それに応えたいと思います」と話してくれました。
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四季さんの投稿には、こんな感動コメントが寄せられました!
「このチビちゃん 流されず助かってどんなに嬉しいでしょう。有り難うございました」
「子猫ちゃん頑張った すごい流れの前で怖かったよね 一生懸命鳴いて良かった」
「川の流れの音で鳴き声が掻き消されてましたね。子猫ちゃんよくぞ大きな声で鳴いてくれた。よく頑張ったね。」
「黒猫さんを引き寄せる四季さんですね。」
「諦めないで探して下さってありがとうございます」
「黒猫の神様に呼ばれたんですね」
「運の強いお子さまだ!!!」
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)