26度と27度の攻防 夏のエアコンの設定温度 「就寝中はつけっぱなし」が半数以上 「暑くて途中で起きるのがいや」
今年の夏も猛暑が続き、エアコンのありがたみを日々実感していた人も多いのではないでしょうか。そこで、夏季にエアコンを利用している全国の10~60代以上の男女395人(女性235人/男性153人)を対象に「夏季のエアコン利用」に関する意識調査を実施したところ、エアコンの平均設定温度は「26度」が最多となりました。また、就寝中のエアコンは、半数以上の人が「つけっぱなし」と回答したそうです。
株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営する、ビジネス上の問題解決を考えるメディア『Biz Hits』とクラウドソーシングサービス『クラウディア』が共同で、2023年7月~8月の期間にインターネットで実施した調査です。
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まず、「エアコンのフィルター掃除をする時期」について複数回答で聞いたところ、1位は「夏季になる前」(40.3%)でした。次いで2位「年に数回」(30.4%)、3位「夏季が終わってから」(15.9%)、4位「ほぼしない」(14.7%)と続きました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:夏季になる前】
▽エアコンを使う前にカビなどの掃除をして清潔に使いたいから(30代女性)
▽使いはじめはカビやホコリの臭いが気になるため(50代男性)
▽使用前に掃除をすれば涼しい風が出るから節約になる(20代女性)
【2位:年に数回】
▽暖房でも使用するため、数カ月に1回程度行う(50代男性)
▽気が付いたときに気まぐれにやっている(20代女性)
▽犬の健康管理と妻が喘息持ちの為、なるべく清潔にするよう心がけている(30代男性)
【3位:夏季が終わってから】
▽冬場は使わないので、しまう時に清掃しています(40代女性)
▽季節ごとのけじめで(60代男性)
▽暑い中、フィルター掃除をするのが辛いから(20代女性)
【4位:ほぼしない】
▽面倒だから(40代男性)
▽エアコンの自動洗浄に任せているため(60代女性)
▽今のところ問題を感じないので(30代男性)
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次に、「エアコンの設定温度」を教えてもらったところ、「26度」(24.0%)が最も多く、僅差で「27度」(23.0%)、「28度」(21.3%)が続き、26度~28度と回答した人が全体の68.3%を占めました。
さらに、「夏季のエアコンの温度設定をする際に考慮すること」については、「節電と体調の両方」(41.6%)が最多となったほか、「快適さ」(27.1%)、「体調」(19.7%)、「節電」(9.6%)などが挙げられています。
ちなみに、考慮すること別にエアコンの設定温度をみると、「快適さ」「体調」を考慮して温度設定をしている人は、それぞれ「26度」が最も多くなっている一方で、「節電+体調」「節電」を考慮している人は、「27~28度」に設定する傾向が見て取れました。
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最後に、「就寝中のエアコンの利用状況」を教えてもらったところ、「つけっぱなし」(55.9%)が半数以上を占めました。ほか、「タイマーを設定して切る」(27.1%)が続き、「就寝前に切る」(14.9%)と答えた人は1割強に留まりました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【つけっぱなしにしている理由】
▽暑くて途中で起きるのがいやだから(10代男性)
▽子供たちが体調を崩さないようにするため(30代男性)
▽質の良い睡眠には、快適な温度を保つことが大切と聞いたため(40代女性)
▽寝ているときも熱中症になると聞いたことがあるため(30代男性)
【タイマーを設定して切る理由】
▽起床時に喉の不快感が生じるのを回避するため(20代男性)
▽長時間つけていると体調が悪くなるから(20代女性)
▽節電のためと、朝は比較的涼しいため(30代男性)
▽タイマー機能を利用することで、涼しい快適な状況で寝ることができ、電気代削減もできるから(20代女性)
【就寝前に切る理由】
▽電気代を抑えるため(20代男性)
▽つけっぱなしだと寒くなりすぎるため(30代男性)
▽体が冷えてしまい、途中で目が覚めてしまうため(20代女性)
▽必ずといっていいほど喉が痛くなり、風邪をひくのでつけていない(60代女性)