育休中「夫の給料だけでは足りない」約6割 苦労がにじむ対処法「子ども用品を買うため食費を節約」「貯金がなくなった」

育休に入る際に「育休中は収入が減るから不安」と感じる人も多いのではないでしょうか。そこで、育休経験のある全国の20~40代の女性347人に調査をしたところ、約6割の人が「育休中は夫の給料だけでは足りない」と回答しました。また、足りないときの対処法1位は「貯金を取り崩す」でした。

株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディア『Biz Hits』が、「育休中に旦那様の給料だけで足りないときの対処法に関する意識調査」と題して2023年7月~8月の期間にインターネットで実施した調査です。

調査によると、62.5%の人が「育休中は夫の給料だけでは足りなかった」(全く足りない:21.9%・やや足りない:40.6%)と回答しました。

同メディアは、「条件を満たせば育児休業給付金が出るものの、産後すぐに支給されません。また育児休業給付金の額は、育休開始後180日目までは給料の67%、181日目以降は50%となります。そのため長期間の育休をとる場合には、収入が減って生活が苦しくなりやすいと考えられます」とコメントしています。

さらに、「夫の給料だけで足りないことによる影響」を複数回答で答えてもらったところ、1位は「貯金できない」(86人)」でした。次いで、2位「生活がカツカツになる」(72人)、3位「貯金が減った」(40人)、4位「旅行・レジャーに行けない」(34人)と続き、貯蓄についての回答が目立ちました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:貯金できない】

▽日々の生活を送る上では足りていたが、あまり貯金にまわせない(23歳)

▽全く貯金ができなかった(27歳)

▽貯金に回すお金がなくなった(34歳)

【2位:生活がカツカツになる】

▽生活費が足りず、食費をかなり削る羽目になった(33歳)

▽オムツなどの子ども用品を買うために自分達の食費を節約した(31歳)

▽育休期間の後半は月5万円程度しか手当をもらえず、夫にもお金が足りないことを言い出せなかったので、節約生活だった(38歳)

【3位:貯金が減った】

▽結婚する前に貯めていたお金が全部なくなりました(25歳)

▽貯金金額がいつもの半額以下になってしまった(28歳)

▽将来必要な資金が減ってしまったので不安(37歳)

【4位:旅行・レジャーに行けない】

▽レジャー費用が捻出できず、ほとんど家にいた(32歳)

▽生活はできたけれど、娯楽やレジャーができず物足りない日常だった(26歳)

▽旅行の回数が減った。お金のかかる遠方の旅行は少なくなり、近場の旅行だけになった(38歳)

   ◇  ◇

最後に、「育休中に夫の給料だけで足りないときの対処法」を複数回答で教えてもらったところ、1位は「貯金を取り崩す」(86人)でした。僅差の2位に「節約する」(80人)が続き、以下、3位「ポイ活・副業する」(42人)、4位「親に援助してもらう」(41人)などが挙げられました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:貯金を取り崩す】

▽泣く泣く貯金を取り崩した(28歳)

▽独身の時に貯めた貯金を崩して生活した(31歳)

▽私の独身時代の貯金を切り崩してなんとか切り抜けた(40歳)

【2位:節約する】

▽必要経費以外は絶対に使わないよう、現金を持ち歩かないようにした(20歳)

▽大人の食事をほぼ「もやしの肉炒め」で過ごしていました(30歳)

▽食材を買うときになるべく安く済む食品を選び、光熱費も節約する(39歳)

【3位:ポイ活・副業する】

▽夫にアルバイトをしてもらった(27歳)

▽ネットでアンケートモニターなどをコツコツやった(28歳)

▽子どもが寝ている間に副業をした(33歳)

【4位:親に援助してもらう】

▽義両親が援助してくれた(30歳)

▽親に仕送りしてもらったり食品を分けてもらったりしてなんとか乗り越えた(28歳)

▽夫の両親が毎週野菜やお菓子などを届けてくれています。娯楽費がなかったため、旅行に連れて行ってもらったこともありました(32歳)

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