民家の倉庫で生まれた姉妹の子猫 あまりの可愛さにメロメロ 「なでて!」アピールに包まれる幸せな日々

ココちゃん(1歳3ヶ月・メス)、アリちゃん(1歳3ヶ月・メス)は姉妹猫。民家の倉庫で野良猫が出産したが、「子猫の状態があまり良くないから保護してほしい」と、住人から保護団体に連絡があった。その野良猫は前にも一度出産していて、今度が二度目の出産だった。

一度目に生まれたのがココちゃん、アリちゃん姉妹で、住人や周りの家の住人からお世話をしてもらっていた。病気もなく毛艶も良かったので、TNRして地域猫にしようとしていたそうだが、あまりにも可愛いので、保護団体の代表が保護猫として里親を探すことにしたという。当時、生後4ヶ月くらいだった。

■単身の男性も猫を迎えられる

埼玉県在住のJSさんは、35歳を過ぎた頃から猫のかわいらしさに目覚めた。

「メディアなどで保護猫が注目され始め、単身の男性でも迎えることができると知り、経済的にも猫を飼える状況になったので本格的に検討しました」

譲渡サイトでココちゃん、アリちゃんをパッと見た時、あまりにも可愛くて衝撃を受けたというJSさん。完全に一目惚れして、すぐに保護団体の譲渡会に参加を申し込んだ。

「姉妹一緒に譲渡するという条件だったので、私が日中仕事でいない時に寂しい思いをさせなくて済むと思いました。2022年10月16日、実際に会ってみると可愛さにメロメロになりました」

2匹ともまだ人馴れしておらず緊張していたので、JSさんは、少し人馴れしているアリちゃんを抱っこさせてもらった。

「ふわふわで、アリが少しうとうとしたのがとても可愛かったです」

JSさんと一緒に譲渡会に行ったお母さんがアリちゃんを抱っこすると、ストレスが限界に達したのか部屋中逃げ回ったという。

■ココちゃんにはアリちゃんが必要

10月23日、家に2匹を連れてきてもらうと、ご飯もしっかり食べ、排便もした。緊張していたはずだが落ち着いていたそうだ。

「猫を迎えるのが初めてということもあり、こちらの方が緊張していたと思います(笑)」

ココちゃんはビビりで癖の強い性格をしていた。もしココちゃんを1匹で譲渡したら、精神的に持たないだろうと、2匹一緒に譲渡するのが条件になっていた。

「譲渡会に行った帰りの電車で、ふと『ココにはアリが必要だ』と思ったので、ココとアリという名前にしました」

■私をかまって

ココちゃんは、何かあるとソファーやベッドの下に隠れるので、しっかり触れるようになるまで2ヶ月くらいかかった。慣れてからは、自分が撫でて欲しい時にはニャンニャンとアピールするようになった。しかし、満足するといなくなり、ツンデレっぷりを発揮するという。

アリちゃんは、最初から撫でさせてくれてすぐにゴロゴロ喉を鳴らした。食べることが大好きで、おやつが入っているキッチンのドアを開けただけで飛んでくる。

「片方が撫でられていると大人しく待っていることが多いのですが、2匹とも自分を見てほしいという気持ちが強いので、我慢できなくて『早く私を撫でて!』と鳴いてアピールします。それが可愛くて仕方ないです」

JSさんは、保護猫を迎えて、外猫や地域猫にも幸せになってほしいという気持ちが強くなったという。保護活動をしている人にも尊敬の念を持つようになった。

「そうした意味では、猫にも人にも今までより優しくなれたかなと思います」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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