20代の平均給与で借りる理想家賃→「6万円台」で住める家が多い都内の駅ランキング 1位は「西新井駅」で2514件
9月、10月は転勤が増えるシーズンです。株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する情報サイト『LIFULL HOME'S』は、転勤経験の割合が高い20代の平均手取り給与を256万円とし、そこから家賃に充てる一般的な目安である「手取りの3割」から理想の家賃を6万円台と設定したうえで、家賃相場が6万円以上7万円未満の東京都内の駅(市町村も含む)を対象とした「6万円台で住める家が多い東京の駅ランキング」を発表しました。その結果、1位は「西新井駅」の2514件となりました。
調査は、2022年8月~2023年7月の期間に、同サイトに掲載されていた築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15平米以上40平米未満の賃貸物件(定期借家を除く)を対象として、管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出したといいます。
東京都内で家賃相場が6万円台の駅を対象にした「6万円台で住める家が多い東京の駅ランキング」の1位は足立区にある「西新井駅」(2514件)でした。次いで、2位「梅島駅(足立区)」(2291件)、3位「京成小岩駅(江戸川区)」(2254件)と続きました。
TOP10を路線ごとにみると、「西新井駅」「梅島駅」のほか、4位の「五反野駅」(2239件)がランクイン。いずれも足立区内にある東武伊勢崎線の駅で、それぞれ約6分で「北千住駅」にアクセスが可能。「北千住駅」はJR常磐線をはじめ、東京メトロなどへの乗り換えができ、周辺には飲食店や商業施設が多くあるため、東武伊勢崎線の3駅は沿線を活用することでより生活利便性を高められる駅となっています。
また、5位「八王子駅」(2055件)をはじめ、8位「東小金井駅」(1592件)、10位「武蔵小金井駅」(1534件)は、いずれもJR中央線・JR中央本線沿線にあるため、新宿駅まで乗り換えなしでアクセスが可能となっており、同サイトは、「路線ごとに転勤後の通勤のしやすさに加えて、人が集まり、賑わいのある駅・街はどこかをチェックすることも、東京での生活利便性や満足度を高める住まい選びのポイントになりそうです」とコメントしています。
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なお、同調査では、47都道府県の各庁舎がある区または市全域を対象とした「47都道府県(県庁所在地)の家賃相場」についても調査をしています。
その結果、「47都道府県(県庁所在地)の家賃相場ランキング」で、家賃相場が最も高いエリアは「東京都新宿区」(家賃相場:11万4500円)でした。次いで、2位「神奈川県横浜市中区」(同8万3500円)、3位「大阪市中央区」(同7万4200円)という結果になりました。
一方、最も家賃が安いエリアは、「群馬県前橋市」(同4万円)となり、東京都とは約3倍の差がありました。次いで、「鳥取県鳥取市」(同4万1000円)、「宮崎県宮崎市」「愛媛県松山市」(いずれも同4万2000円)という結果となっています。
家賃相場別にみると7万円以上が、TOP3に加えて4位の「兵庫県神戸市中央区」(同7万400円)、5位の「埼玉県さいたま市浦和区」(同7万円)となり、6万円台は6位の「愛知県名古屋市中区」(同6万8000円)など7県、5万円台は「京都府京都市上京区」(同5万8000円)など16府県、4万台は19県でした。