親が抱える小学生の”勉強の悩み”は「とりかかるまで時間がかかる」「教え方がわからない」 今、子どもに必要と考えるのは?
株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ/静岡県三島市)のグループ会社である『株式会社Z会ソリューションズ』は、子どもの学力を平均以上からレベルアップさせたいと考えている保護者110人を対象に「お子様の学習」に関する実態調査を実施しました。調査によると、子どもが学習においてつまずきやすいポイントの1位は「文章題・読解」であることが分かりました。
調査は、2023年6月にインターネットで実施されました。
まず、「お子様が日々の学習を進める中で悩みはありますか」と聞いたところ、70.0%の人が「ある」(非常にある:12.7%・ややある:57.3%)と回答しました。
さらに、「悩みがある」と答えた77人に対して、具体的な悩みを複数回答で教えてもらったところ、「子どもがきちんと理解できているのか分からない」(62.3%)、「どのように教えてあげたらいいか分からない」「集中力を継続させる方法が分からない」(いずれも45.5%)などが上位に挙げられました。
そのほか、自由回答では、「宿題を適当に終わらせてしまう」「勉強に取り掛かるまでの時間がかかる」「勉強につまずいた子でも分かる教え方はないか悩んでいる」といった回答が寄せられています。
続けて、全回答者に対して、子どもの学力を平均以上にレベルアップする上で、「お子様が学習でつまずきやすいポイントとして感じているもの」を複数回答で答えてもらったところ、「文章題・読解」(62.7%)、「図・表の読み取り」(40.9%)、「計算」(30.9%)、「漢字」(22.7%)などが上位に並びました。
さらに、「具体的な学習のつまずきポイント」を複数回答で答えてもらったところ、「ケアレスミスが多い」(52.0%)、「本質的に理解できているかわからない」(50.0%)、「応用問題になると手が出なくなる」(41.8%)などが上位に挙げられたほか、自由回答では「根本的なことでつまずきやすい」「計算ミスなどが多い」「問題を読み忘れたり、読んでも理解できていないときがある」「考える力が不足しているように思う」「集中力」といった回答がみられました。
次に、「AIの社会的浸透や共通テストの導入など、近年、子どもの教育において本質的な読解・思考力の重要性が高まってきていると思いますか」と聞いたところ、65.5%の人が「高まってきていると思う」(非常にそう思う:16.4%・ややそう思う:49.1%)と回答。
さらに、「本質的な読解・思考力の重要性が高まってきていると思う」と答えた72人に対して、その理由を複数回答で答えてもらったところ、「知識量だけでは戦えないから」(43.1%)、「社会生活の中で必要な場面が多いから」(33.3%)、「AIで代用できる部分が社会の中に広がってきているから」(29.2%)といった回答が上位に並びました。
そのほか、自由回答では「思考力、発想力がAIに代替されない分野だと思うから」「情報社会の中で、その情報が正しいか偽の情報か見分ける力が必要」「覚えるだけでは応用が効かないから」「考えなくても、パソコンで文章が作成できてしまうため、思考力が養われなくなってしまうから」といった意見が寄せられたそうです。
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調査を実施した同社は、「AIの活用や試験形式の変化によって、より読解力・思考力が問われる時代に突入した今、学習方法の形も大きく変化を迎えていると言えるのではないでしょうか」と述べています。