「ちょっと図々しいぐらいの強気さ」が必要な時も? 就活時の勇気ある行動に称賛の声

「今のゲーム会社面接の時に、『君の絵は上手いけど、ウチで使える絵柄じゃないね…w』って言われて、『紙とペンください。今ここで御社の作品に合った絵柄で描きますので、お時間いただきたいです』って言ってその場で描いて、『OK採用』となった」

イラストレーターとして活躍するキェーキさん(@kkyeek)。就活時のエピソードを「X」(旧Twitter)にポストしたところ、大勢の方々から称賛の声が上がりました。

受験・就活など、突破しなければならない試練に直面する時はやってくるもの。しかし、面接がうまくいかなくて、残念ながら落ちてしまったという経験をされた方も多いかもしれません。

キェーキさんも面接で危うく落とされそうになりました。しかし、その場のとっさの行動で、見事合格を勝ち取ることができたといいます。

■「ちょっと図々しいくらい強気な姿勢」が成功の秘訣

キェーキさんに、詳しくお話をうかがいました。

とあるゲーム会社の面接を受けたキェーキさん。面接時の空気は圧迫面接のような感じではなく、面接官の人たちも気さくに話してくれて、とても和やかなものだったそうです。

この頃からすでに、ゲーム『死噛(シニガミ)』(株式会社エクスペリエンス)のイラスト制作に参加するなど、イラストレーターとして多くの経験があったキェーキさん。面接官もキェーキさんが提出したポートフォリオ(作品集)を見て「すげぇ~」「上手いですね」などと絶賛。『死噛』に関するイラストを見た時も、「このゲーム知ってる!前作やったわ!」と、お友達と話しているようなテンションで褒めてくれたといいます。

しかし、そんななか面接官は残念そうに言いました。

「上手いんだけど、ウチに必要な絵柄が無いよねぇ」

キェーキさんが提出した作品の中には、会社が求めているような絵柄のものがありませんでした。このままでは落ちてしまう--不穏な空気が流れました。

しかし、「どうせならやれることやって落ちよう」と思ったキェーキさん、イチかバチか面接官にこう切り出しました。

「紙とペンください。今ここで御社の作品に合った絵柄で描きます」

その場でイラスト制作をはじめたキェーキさん。完成したイラストを見せると、面接官たちも納得。見事即日採用になったといいます。

キェーキさんはこの時のことを振り返り、「ちょっと図々しいぐらい強気な姿勢は大事かも」と語ります。

「本当に自信過剰で、大学時代には親に『あんた自信あるのはいいけど、謙虚さが無さすぎて嫌われるよ…』と心配されるほどでした」と語るキェーキさん。これで不合格だったら「マジで図々しい奴で終わってた」とも振り返ります。

しかし、それでも成功を導いたのは、キェーキさんの揺るがない自信から生まれた強気な姿勢だったことは間違いないでしょう。

キェーキさんの勇気ある行動に、リプ欄には多くの称賛の声が上がりました。

「砕ける前提で当たりに行くのは素晴らしいことだと思います!!」

「この逞しい行動に、とても勇気を頂けました!!」

「私も面接の際は自分の良いところをしっかり伝えられるよう頑張ります!!!」

「映画のワンシーンのようでかっこよすぎます」

「最強の行動力だな」

「しっかりと実力を見せるって大切ですね!」

「その思考の方は何をやっても成功しそうな気がしますw」

■挑戦する限り失敗はない、成功するまで続けて

また、リプ欄には、「スキルがあるとこういうことが可能なのが、本当にかっこいいです」「絵柄を合わせられるのはプロですね」など、キェーキさんの画力の凄さを称える方もいました。

そんななか、このようなコメントも。

「でもそれに見合うスキルがないといけないので、、、結局この人が凄いだけ」

たしかに、今回のエピソードは、キェーキさんに面接官たちを唸らせるだけのスキルがある、という自信があったからこそできたことです。誰しもが同様のスキルや自信をもっているとは限りません。

まだそこまで自信がもてない人はどうすれば良いのでしょうか。

キェーキさんはこのように語ります。

「成功体験を増やすこと。そのためには成功するまで続けること。が大切だと考えています」

キェーキさんは、自信というのはこれまでの結果にあり、成功経験を積み重ねることが大切だといいます。何度も挑戦して、成功を繰り返すことが重要なのですね。

とはいっても、失敗してしまうかもしれないと、なかなか動き出せない人もいるでしょう。また、取り組んでもなかなか成功せず、自信がもてずにいる人もいるかもしれません。

「(そのような人は)過去に頑張って成功した出来事をたった一つでも大事にすることが重要だと思います」(キェーキさん)

諦めずに走ったから、成功というゴールに辿り着いた気がする--という経験が一つでもあれば、「じゃあまた同じように走ってみよう…!」と思えます。そのようにして走り続けた先に、成功というゴールはあるのですね。逆に、やり続けている限りは、真の失敗はありません。

「コースから脱落しない限りは成功できます。無理のない範囲で走ったり歩いたり、たまには休憩しながら、ゴールを目指してみるのもいいかもしれません」(キェーキさん)

その積み重ねが、揺るがない自信や、自分自身の力にもつながっていくのですね。

  ◇  ◇

「『もう少し走ってみるか』と、記事を読んでくださった誰かの背中を後押し出来れば幸いです!」

と、キェーキさんは何かに挑戦している皆さんにエールを送っています。

そんなキェーキさん、さまざまな絵柄のイラストを制作し、「X」(旧Twitter)にも作品を多数公開しています。「覗きに来ていただけると幸いです!」とのことでした。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

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