大阪維新の市議、選挙ポスター画像に塗りつぶし加工→批判を受け削除→前市議がべた塗り画像引用でさらに波紋 「論点が違う」「ライバルへの敬意がない」

大阪維新の会に所属する本田リエ大阪市議(50)のX(旧ツイッター)への投稿写真が波紋を広げている。9月10日投開票の大阪府交野市議選のポスター掲示場の画像を加工したもので、維新の公認候補を緑色の太線で囲み、それ以外を太線でラフに塗りつぶしていた。投稿後、市選管には批判が寄せられ、本田市議は投稿を削除したが、12日になって大阪維新の会の前大阪市議(39)が完全に他の候補者を塗りつぶした画像を引用して投稿。第2波の様相を呈しています。

発端は、本田市議の投稿でした。9日、他の候補者の顔が見えないよう加工されたポスター掲示板の画像を添付し、「維新の会からは5人が立候補してます 是非投票よろしくお願い申し上げます。」とXに投稿。これに対して「他の立候補者へのリスペクトが感じられない」「バーチャル選挙妨害」といった批判が寄せられ、本田市議は画像を削除し、「不快な思いをされた方にはお詫び申し上げます」とXで謝罪した。

前大阪市議は12日、緑色でべた塗りされ他の候補者が完全に消された画像を引用して、「ほんまホンダさんはこれぐらいの丁寧さが必要だった。塗りつぶしが雑だった事で誤解を与えたことは事実。本人にもしっかり伝えておきます。」と投稿。これに対して「塗りつぶし方の問題だと思ってんのか…そりゃ話が通じないわ」「何がいけない行為だったのか本質が分かってない」などとリポストが相次いでいる。

 前大阪市議はその後、「写真で撮ったこの手のポスター画像の加工はインターネット選挙が解禁されて以降始まりました。私はスタンプを活用してきましたが、塗りつぶすのであれば丁寧にやらねばならないというのが今回の事態の教訓です」「これは公営掲示板などの選挙の公平性を担保する取組に対する妨害ではなく、自身が支援する候補者への投票呼びかけの方法の是非だと認識しています。通常であれば多くの方が支援候補以外はスタンプを押すなどの加工をしますが、今回は雑な塗りつぶしを行い不快な念と誤解を広めてしまったことは本当に申し訳ない限りです」などと説明している。

これらの主張に対しても、SNS上では「スタンプもどうかと思いますよ。ライバルへの敬意がない」「『雑な塗りつぶし』っていう表現が反感を買っていると思います」などの声があった。

交野市選挙管理委員会に取材すると、実際に選挙ポスターに落書きした場合は、公選法225条(選挙の自由妨害罪)に触れる可能性があるという。一方、選挙ポスターの写真を加工して投稿する行為を禁じる規則はない。今回の件については「本田氏には注意などはしていないが、警察と情報共有している」と話している。総務省選挙課も「実質的な調査権は有していないため、個別の案件について判断ができない」としている。

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