実家から斬新な形状の荷物が届いた→開封すると…中には体育座りの天狗!? 送り主は87歳母、ネット民「よく運んでくれたな」

実家から斬新な形状の荷物が届いた-。段ボールの上側に細長い突起物がくっ付いたような状態で送られてきた郵便物が、X(旧ツイッター)上で話題を呼んでいる。送り主は、87歳の母親。「こわれもの」「下積み厳禁」などの注意ステッカーが貼られ、物々しい雰囲気。受け取った漫画家が予想し、イラストに描いたのは、天狗が体育座りをして段ボールの中に入っている姿。突起部分は、天狗のながーーい鼻だ。開封すると…。

投稿したのは、ぬか漬けを題材にした漫画「どうぞごじゆうに」などを執筆する東京都在住の漫画家・いのうえさきこさん。滋賀県に住む母親から定期的に送りものがあるといい、「荷物は大抵その辺の段ボールを再利用し、サイズが合わなければ無理やり合わすスタイルでした。どんなにボロボロが来ても驚くことはなかったですが、さすがに笑いました。とんでもないものを送ってきたな…と」と話す。返信欄にも「よく運んでくれたな」との声が並んだ。

■酒を送るのに新米を緩衝材にするブルジョワ

突起部分は、段ボールの切れ端で工作してガムテープでがっちり固定されていた。苦労しながら取り除いていくと、一升瓶の酒瓶の頭が登場。周りは地元・滋賀県の大量の新米で埋め尽くされていた。そして、米を取り出すと、途中にはチョコレート「M&M’s」が1つ。「酒を送るのに新米を緩衝材にするとはなんというブルジョワ。田舎の老親の行動は想像を超えていきます。M&M’sが入っていたのはよく分からなかったですが、私が20代で貧乏だった時代、送ってくれた米の間にお金の入った封筒を忍ばせてくれていたので、母にとっては子どもにおやつをあげる気分なのかな」と振り返る。

米の銘柄は「みずかがみ」。さっぱり系で、ほんのり甘い上品な味。冷めてもおいしく、わざと冷や飯で食べることもあるという。一方、存在感のある酒瓶は石川県能登半島の蔵元で作られた「宗玄」。兄の取引先から母親がもらった品で、無類の酒好きのいのうえさんが羨ましがっていると、気を利かせて送ってくれたそうだ。

いのうえさんが母親にお礼の電話をすると、梱包のすばらしさについてとうとうと自慢されたという。「毎日楽しく畑仕事やグラウンドゴルフに精を出し、食欲旺盛な人なので、まだまだ長生きしてくれそうです」

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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