職員足りない 担当の負担が大 自治体の終活関連業務 8割が「現状に課題あり」

株式会社CONNECT(東京都新宿区)は、全国の自治体の終活関連業務(相続・福祉・介護・医療など)に携わる1019人を対象に「終活×デジタル化の課題」に関する調査を実施しました。その結果、8割強の人が「現在、自治体で行っている終活サポートに課題がある」と感じていることが分かりました。また、特に課題が大きいと感じることは、「職員の数」や「業務への負担」などに回答が集まったそうです。

調査は2023年8月にインターネットで実施されました。

まず、「現在、自治体で行っている終活サポート」を複数回答で教えてもらったところ、「安否確認(見守り支援)」(48.2%)、「介護や医療、福祉に関する相談やサービス」(46.5%)、「関係先への連絡」(41.9%)などが上位に挙げられました。

ちなみに、「終活に関する具体的な問い合わせ」としては、「お墓の選定」(30代男性)、「相続やデイサービス等の介護、福祉に関する問い合わせ」(40代男性)、「遺品整理」(50代男性)など、さまざまな問い合わせがあることが分かりました。

続けて、「現在、自治体で行っている終活サポートの課題」について聞いたところ、85.8%の人が「課題があると感じている」(とても大きな課題があると感じている:38.0%・やや課題があると感じている:47.8%)と回答。

そこで、「特に課題が大きいと感じる課題」を複数回答で答えてもらったところ、「職員の数」(51.6%)、「業務への負担」(50.9%)、「経費」(40.7%)などが上位に並び、自治体の終活サポート部門は、職員の数が足りず、一人ひとりの負担が大きいことが明らかになりました。

次に、「終活サポートに関してデジタル化」について聞いたところ、57.2%の人が「進んでいるとは感じない」(まったく進んでいるとは感じない:16.3%・あまり進んでいるとは感じない:40.9%)と回答しました。

なお、「デジタル化が進まないことが業務に及ぼす弊害」については、「終活人口が増えるなかでのデータ管理」(40代男性)、「紙面での資料の為、時間がかかる」(40代男性)、「都度手作業になる」(50代男性)といった、書類が紙であることの弊害が多く寄せられました。

また、75.0%の人が「終活サポートにデジタル化を取り入れるのは難しい」(とてもそう思う:20.5%・ある程度そう思う:54.5%)と回答。

「デジタル化を取り入れるのは難しい」と答えた764人に対して、その理由を複数回答で答えてもらったところ、「高齢者がデジタル化に対応できないため」(58.4%)が最多となったほか、「職員が新しいシステムに対応できないため」(33.1%)、「システムを導入するための費用がかかるため」(31.4%)といった回答が挙げられたそうです。

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