まだまだ「1泊1000円台」の宿もある…「お金がかかる」と諦めないで!ヨーロッパ旅行 お得に旅する方法は

最近、旅好きの人に会うと「ヨーロッパ高いでしょ?」と言われます。確かに、コロナ禍前と比較すると、旅費が高くなっていることは事実です。

一方、航空業界では新設便やキャンペーンにより、ヨーロッパ行きの航空券が入手しやすくなっています。こまめに各航空会社のホームページを確認したいところです。

宿泊費も気になるところです。ヨーロッパといえども国によってはオンシーズンでも1泊2000~3000円台、オフシーズンだと1泊1000円台の宿はあります。そう考えると、ヨーロッパ旅行をあきらめるのはまだ早いと思います。今夏のチェコ、ポーランド旅行からヨーロッパ旅行の旅費のリアルをお伝えします。

■ヨーロッパでも、まだまだ安宿はある!

海外旅行のコストにおいて航空券の次にウエイトを占めるのが宿泊費ではないでしょうか。筆者は今年の夏にチェコ・ポーランドを訪れましたが、数年前と比較しても宿泊費はアップしているように感じます。

筆者が宿泊施設を予約するにあたって、利用しているのが「Booking.com」のようなホテル・ホステル比較サイトです。ここで、宿泊する都市と期間を入力します。すると、大部屋のホステル、ホテルも含めて、数多くの宿泊施設が表示されます。

筆者は大部屋のホステルを選びます。「ホステルは若者が泊まるところでは」と思うかもしれませんが、ヨーロッパでは現役世代も気軽にホステルを使っています。

あと、「安い」からといって、評点があまりにも安い宿泊施設はやめておきましょう。交通の便も重要。宿泊施設から地下鉄駅・電停(路面電車の駅)まで徒歩10分以内、市内中心部へ1本でアクセスできるところを選ぶのがコツです。

チェコやポーランドですと、時期にもよりますがホステルの大部屋の料金は1泊1000円台からあります。まだまだ、安価にヨーロッパを旅行できます。

「他人と同じ空間でちょっと」という方向けにホステルでは個室も用意しています。ホステルにある個室の場合、チェコの首都プラハで、2人用個室・シャワー&トイレ付きがオフシーズン1泊1室6000円くらいで泊まれます。

筆者の場合、8月のオンシーズンでプラハのホステルで1泊約3000円、ポーランドのブロツワフで1泊約2000円。いずれも大部屋でした。

■航空運賃、宿泊費よりも食費に注意

宿泊費以上に驚くのが食費かもしれません。チェコの首都プラハにあるハンバーガーチェーン店ですら、普通サイズのバーガー・ポテト・ドリンクのセットで約1000円でした。

最も食費を抑える方法はスーパーやスタンドでピザやケバブを頼むこと。確かに海外のスーパーを周ることは楽しいですが、かといってスーパーばかりというのも味気ない。

たまには旧市街や観光名所で、その国の料理を楽しみたいものです。そこでおすすめしたいのが、主に地元の方が利用する食堂スタイルのレストランに行くことです。

たとえば、プラハの新市街ヴァーツラフ広場近くにある肉料理専門店「カンティーナ(Kantýna)」を例に説明します。

ここは数ある肉のブースから好みの肉を選べるだけでなく、量や切り方もスタッフにダイレクトに指示できます。言葉はできなくても大丈夫。 指さしや「ハーフ」というだけでOKです。あと、野菜とポテトのオーダーもでき、こちらも量り売りです。 

筆者はローストビーフ100gと野菜の組み合わせにしました。ローストビーフは想像以上に柔らかく、肉の味がしっかりと凝縮されていました。

気になる価格は計317コルナ。 日本円に換算すると約2000円です(1コルナ=6.5円)。「安くない」と思われるかもしれませんが、プラハでのハンバーガーチェーン店の値段を考えると、「まし」だと思います。当然のことながら、量は十分。コツは肉の量を少し少なめにすることです。

良い食堂を見つけるにはしっかりと事前情報をするか、宿泊施設のスタッフに聞くこと。今回の場合は事前情報で見つけました。

 結局のところ、8月8日~21日の旅行で全て込みで30~35万円くらいでした。時期をずらしたら、もう少し安くなります。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

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