アボカドにわさび醤油でマグロ味 ではサーモン味を再現するには? 小6の夏休み研究が素敵すぎる
ハイクオリティーすぎる夏休みの自由研究がSNS上で大きな注目を集めている。
「むすめが校内放送で校長先生から褒めてもらった自由研究みて」
と娘の自由研究「サーモンの味を再現するには」を紹介したのは慈さん(@AltItk)。
アボカドに醤油とわさびをつけるとマグロ風の味になることを知った慈さんのお嬢さん。ならばサーモンの味を再現するにはどうすればいいかと、刺身こんにゃく、生ハム、豆腐、プリンなどさまざまな食材に醤油、わさびを付け試食した経緯を4ページにまとめているのだが、実験のきっかけから実験予想、実験方法、結果、考察、感想まで写真を交えて整然と記したそのクオリティーはもはや論文レベル。
慈さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「内容も面白いですが、短いながらもちゃんと学術論文の体をなしてるのも関心です。(^^」
「サーモン度5のプリンの味の感想ウニ🤣」
「後学の研究者のために研究費を抑えるなら刺身こんにゃくのほうが適しているって教示してくれてるのポイント高い」
「下手な学生論文よりも論文じゃないですか…。まじで読んでて面白かったです…。」
「キッコーマンからうちの研究員として迎えたいと声が掛かりそう。」
など数々の称賛の声が寄せられている。
慈さんにお話をうかがってみた。
ーーお嬢さんのプロフィールをお聞かせください。
慈:11才の小学6年生です。優しく真面目な性格で、学校が大好きです。
ーー慈さんはお嬢さんの自由研究について把握されていたのでしょうか?
慈:最初は自由研究は天体観測をすると張り切っていました。しかし、夕食でアボカドをワサビ醤油で食べた際に、この食べ方がマグロの味がするということに大変興味を持ち、急にサーモンの味を探すというテーマへ切り替えました。他の夏休みの宿題はすぐに終えて、夏休みの残り半分近くをかけ、地道にサーモン実験に取り組んでいました。
私が知らない間に始まっていて、私が日中仕事でいない間に食材のほとんどをお小遣いで買い揃えていたので驚きました。お金を使い過ぎてしまった、としょんぼりしていたのでやっと気がつき、材料費を補填してあげました。
夕飯の時に、「実験に付き合ってほしい」と自分で材料を食卓に並べてくれました。一緒に色々と試食しているうちに、実験の食材だけでお腹がいっぱいになってしまい、楽しかったです。最初から最後まで大変モチベーションが高く、1人でやり切っていたので、そのことに何より感心しました。
生ハムや刺身こんにゃくは、いかにもサーモンに近そうで、実験と呼べるのかな?と気長に見守っていましたが、フルーツあんみつの寒天という意外な食材を買ってきたところに、柔軟性を感じました。学校の理科の実験での段取りを参考にしたそうで、簡潔にわかりやすくまとまっていて私も驚きました。
ーー自由研究が評価され、お嬢さんはなんとおっしゃってましたか?
慈:「びっくりした。うれしかった」と言っていました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
慈:娘は「お母さんに教えてもらったとき、本当にびっくりした。たくさんの人に興味をもってもらえて、好きなことをするモチベーションがすごく上がった」と言っていました。
気になることを素直に調べ達成した素朴な自由研究だと思っていたので、たくさんの方に予想以上の賞賛の言葉をいただき驚きました。私からも娘をたくさん褒めることのできる機会をいただき、嬉しかったです。
◇ ◇
この好奇心と才能が将来どんな形で花開くのか楽しみだ。
なお今回の話題を提供してくれた慈さんは現在、東京・新木場で開催中のアートフェス「新木場&夢の島わくわくおさんぽアートフェス2023」の企画運営に携わっているのだが、アートフェス内イベントとして催されている謎解きイベント「謎解きクイズラリー「Go-kunの魂拾い~蠅の王と合板の勇者~」はお嬢さんもテストプレイに参加しており、大人も子供も楽しめる自信作とのこと。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)