18年ぶりアレの陰で…甲子園「ビジター席」に紛れ込む阪神ファンら 警備員に注意されトラブルも発生…対策求める声
9月14日にリーグ優勝を決め、本拠地甲子園での胴上げを実現した阪神。一方、阪神側のチケットを確保できなかったとみられる複数の阪神ファンが対戦相手・巨人側の「ビジター応援席」に紛れ込み、X(旧ツイッター)ではトラブルも報告された。球団が明示する禁止行為にあたるため、「CSや日本シリーズではしっかり対策してほしい」という声が上がっている。
甲子園外野席の一角を占める「レフトビジター専用応援席」では、ビジター球団以外の応援行為や服装の着用、応援グッズの使用が禁止されており、球団も以前からホームページで注意喚起している。
当日ビジター席で観戦していた巨人ファンの男性(20)=埼玉県=はこの日、ビジター席に座る阪神ファンらしき人を20~30人ほど目にしたという。阪神のユニフォームやグッズを身についている人も2、3人おり、みな警備員の注意に従って脱いだり外していたものの、巨人の攻撃中に「こいつらうるさいな」と真横で言われ、不愉快な思いをしたそうだ。
ビジター席では攻撃中、立ち上がって声出し応援をするのが慣例だが、阪神ファンは座ったままで、他の人のXの投稿では「(巨人の)応援がまとまらなかった」「阪神ファンが紛れ込むせいで喧嘩が発生した」といった苦言も見られた。
「18年振りの優勝を現地で観たい、という気持ちは同じプロ野球ファンとしてすごく分かる」と男性。それでも「ビジター席でホーム球団のグッズを身につけてはいけない事を知らない野球ファンはいないと思う。不快に思いましたし、野球にかける想いはみんな同じだと思うので最低限のルールを守ってほしいと思いました」と話す。
今後のクライマックス・シリーズ(CS)や日本シリーズでも、阪神側のチケット争奪戦は熾烈を極めるだろう。今回と同様の事態も想定され、男性は「球場や球団にはしっかりと対応していただきたいと思っています」と話している。
(まいどなニュース・小森 有喜)