ヒゲ柄の愛嬌たっぷりな顔に一目惚れ 同棲時代に迎えた保護猫、今は娘の誕生日会にも参加する大事な家族の一員に
■大物感漂う猫
チョビくん(6歳・オス)は、譲渡サイトに掲載されていた。2018年、北海道在住のOさんは、当時同棲していた女性(現在の妻)から、「猫を飼いたい」と言われた。「迎えるならペットショップではなく保護猫がいいね」ということになり、ネットで検索してチョビくんを見つけた。
「子猫や可愛らしい子はたくさんいましたが、その中でもひと際愛嬌たっぷりで、ヒゲ柄の顔に妻が一目惚れしました。『見て見て!』とスマホの画面を見せられ、私も思わず笑ってしまいました。すぐに申し込み、会いに行きました。当時1歳くらいでした」
初めてシェルターに会いに行った時から全く物怖じせず、人懐こくて、夫妻にじゃれついてきたチョビくん。おもちゃで「もっと遊んで!」と言わんばかりにアピールしてきた。
「いたずらっ子でマイペース、大物感が漂っていました。その可愛らしい姿に魅了され、ぜひ迎えたいと伝えて7月に正式譲渡してもらいました」
名前は、保護猫団体の「ニャン友ねっとわーく」が呼んでいた名前をそのままもらった。
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■かけがえのない家族
チョビくんは、自由気ままでマイペース。色んな表情をして家族を笑わせてくれる。とにかく人と賑やかな場面が大好き。来客があってダイニングテーブルを囲んで談笑していると、何やら楽しそうだと分かるようで、テーブルの真ん中にでんと寝転がる。
「先日娘の1歳の誕生日会には、チョビの椅子も1脚用意して参加させました。チョビは後から迎えたコムギのことが大好きで、コムギもとにかくチョビが大好きです。家に迎えたばかりの頃は、チョビから一時も離れずにいました。安心するのか寝る時は必ず一緒です」
猫たちは自分たちにとってかけがえのない家族だと言うOさん。
「この子たちも野良時代には外の厳しい環境で生活し、空腹で辛い思いや怖い思いをしてきたのでしょう。こうした現状を少しでも良い方向へ変えたいと考えるようになり、保護猫活動に参加したり、寄付や応援を行ったり、微力ながら行動しています。以前の自分からは想像もできません(笑)。猫と一緒に暮らして、少しだけ優しい気持ちになれているかもと思っています」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)