職場恋愛への意識は男女で違いがあるのでしょうか。株式会社スタジオテイル（東京都新宿区）が運営する「みんなの転職『体験談』。」が実施した「職場の恋人・パートナーとの出会い」に関するアンケートによると、職場での出会いを求めている男性は3割強、女性は2割弱となり、男性のほうが職場恋愛への関心が高い傾向があることが分かりました。

調査は、20～50代の独身男女298人を対象として、2023年６月～７月の期間にインターネットで実施されました。なお、回答者の年代は、20代：81人、30代：107人、40代：76人、50代以上：33人となっています。

調査の結果、「現在、職場で恋人・パートナーとの出会いを求めている」と回答した人は27％。一方、「求めていない」と回答した人は48％だったことから、意識的に出会いを求めている人はやや少数派であることが分かりました。

これを男女別にみると、「職場での出会いを求めている」と答えた割合は、男性が35％、女性が17％となり、男性のほうが職場恋愛への関心が高い傾向があることがうかがえます。反対に「求めていない」と回答した割合は男性が41％、女性では55％となり、女性の半数以上が職場での出会いに期待していないことが明らかになりました。

さらに、年代別では、職場での出会いを求めている割合は、男女とも「20代」（男性47％・女性26％）が最も高くなっているほか、女性では「求めていない」と回答した人の割合が全ての年代で50％以上となっており、年齢を経るごとに「求めている」と回答する人（30代19％・40代8％・50代0％）が少なくなる傾向が見て取れました。

「出会いを求めている」と答えた人からは、「職場選びも異性がいないところよりもいるところの方がモチベーションが上がり、仕事の効率も高まる」（20代男性）、「なかなか出会いがないですし、忙しいとプライベートの時間が取れなくなるので、仕事の忙しさなどを理解してくれる人とお付き合いするのは良いことだと思う」（30代男性）といった声が寄せられています。

一方、「出会いを求めていない」と答えた人からは、「うまくいかなかった時のことを考えると、職場内では恋愛を持ち込みたくない」（20代男性）、「職場は仕事をするための場なので、出会いや恋愛を求めるならプライベートでしてほしい」（50代女性）といった声が寄せられました。

なお、「職場で親しくなる相手に対して重視するポイント」について複数回答可で答えてもらったところ、男性は「性格・相性」（74％）、「誠実さ」（44％）、「身だしなみ・清潔感」（38％）などが上位に挙がりました。

回答者からは、「性格の合う人の方が会話も弾むことが多く、人間関係が円滑になる」（40代男性）、「プライベートのトラブルを持ち込んでしまうと仕事場全体に悪影響を及ぼしかねないので、ある程度人格がしっかりしていて信頼できる人ではないと怖い」（30代男性）、「どれだけ可愛くても、不潔な人と付き合っていると思われるのが恥ずかしいので、身だしなみを綺麗にしている女性と親しくなりたい」（20代男性）など、仕事を進めにくくならないか、職場に迷惑をかけることがないか、といった「周囲への影響」を重要視する声が多く寄せられています。

一方、女性では「誠実さ」（67％）、「性格・相性」（62％）、「身だしなみ・清潔感」（55％）などがいずれも過半数を超えており、男女で傾向に違いが見られました。

回答者からは、「将来を考える場合、誠実さを失わないということが私にとっても相手にもとっても必要であると感じるため」（30代女性）、「自分と相性がいい、一緒にいて居心地が良いと感じることが一番大切だと思う」（30代女性）、「基本的には『気持ち良い印象を与えられる人なのかどうか』を重視している」（30代女性）などの誠実さや礼儀正しさなど、人間的に尊敬できる相手であるかどうかを重要視する声が多く寄せられたそうです。