大阪の「キタ」と「ミナミ」…人気エリアはどちら? 「大阪府在住の人」に限定して聞くと、「全国の傾向」と違いが
みなさんは、大阪に「キタ(大阪駅や大阪梅田駅周辺)」と「ミナミ(心斎橋駅や難波駅周辺)」という雰囲気が違う2つのエリアがあることを知っていますか。株式会社阪急交通社(大阪市北区)が、全国の20代以上の男女532人を対象に「大阪のキタとミナミ」をテーマとした調査を実施したところ、7割強の人が「知っている」と回答しました。また、「キタ」と「ミナミ」では、「ミナミの方が好き」という回答がやや多い結果となりました。
調査は2023年8月にインターネットで実施されました。
調査の結果、76%の人が「大阪にキタとミナミと呼ばれるエリアがあることを知っている」と回答。ちなみに、大阪府在住の人に絞ると、認知率は94%となり、大阪府在住の人にとっては知っていて当たり前の言葉となっているようです。
続けて、「”キタ”と”ミナミ”のどちらが好きですか」と聞いたところ、「ミナミ」(29%)が「キタ」(22%)をやや上回る結果となりました。これを大阪府在住の人に絞ると「キタ」(55%)が「ミナミ」(23%)を大きく上回っていました。
「キタ」と答えた人からは「オシャレで落ち着いている」「洗練されている」「静かで大人の雰囲気がある」「治安が良い」といったコメントのほか、また、大阪駅は西日本最大のターミナル駅でもあり、「行きやすい場所だから」といった回答も目立ちました。
一方、「ミナミ」と答えた人からは「飲み屋が多く、おいしいグルメが多いから」「雑多な感じはあるがにぎやかで楽しい」「ミナミのほうが、浪速という感じがする。関西らしい感じがする」などの意見が寄せられました。
さらに、「”キタ”と”ミナミ”のよさ」について項目別にみると、「ショッピング」(キタ31%・ミナミ:23%)では「キタ」の割合が多くなっており、「グランフロント大阪」をはじめとした大規模な複合商業施設が多いことに加えて、巨大な地下街も広がっていることから、ショッピング施設の充実度が高く人気を集めています。
そのほか、「グルメ」(キタ21%・ミナミ:33%)、「観光」(キタ17%・ミナミ:34%)、「大阪らしさ」(キタ12%・ミナミ:50%)の3つの項目では「ミナミ」の方が多くなっており、特に「大阪らしさ」では38ptの大差がつきました。
「ミナミ」には、グリコの看板や、「かに道楽」でもおなじみの道頓堀があるほか、お笑いの聖地「なんばグランド花月」があります。また、たこ焼き屋やお好み焼き屋もいたるところにあり、これぞ大阪といった雰囲気が楽しめるエリアであることから人気を集める結果となりました。