改造車の検問で止められた原付が話題です。車体は緑豊かに草が生い茂り、アニメの美少女が前後左右に描かれた萌え仕様で、青いヘルメットにはカブトムシのように角が生えています。

女性警察官はお腹を抱えて爆笑し、｢うわ！この人免許証の写真まで面白いで。見て見て！｣と水色のツインテールにセーラー服姿の男性の免許証を同僚警官に見せびらかしたといいます。クセの強すぎる痛車原付に乗っていたバーロー（@ba_ro_kun）さんに聞きました。

■後続車に「俺の嫁」アピール

ーー草が生えた原付のモチーフはなんでしょうか。

「改造のモチーフは特にないんですが、草が多いのは自然が好きで『草だらけのバイクを作ったら面白いかな』って思って付けました。環境に良さそうな見た目ですけど、2ストロークエンジンなので環境にはあまりよろしくないです」

ーー車体や三段シートには美少女が描かれています。

「『とある科学の超電磁砲』の白井黒子、『日常』の長野原みお、『らきすた』の柊かがみなど自分が好きなキャラクターを詰め込みました。三段シートはいわゆるヤンキーが好んで付けるパーツなんですが、僕はヤンキーではなくオタクです。原付は車体が小さく、痛車にするにはキャンバスとして小さいので、キャンバスを広げる意味で三段シートを加えました。後続車に嫁をアピール出来ますし、抱き枕をつけたらインパクト大で、僕以外にこんなことしてる痛車見たことないのでアピールポイントです！」

ーーこの改造原付で警察に切符を切られたのでしょうか？ヘルメットにも角がついていますが。

「改造車の検問で止められましたが、見た目が派手なだけで、僕のバイクは基本的に合法なので、排気音なども問題なく、切符は切られませんでした。ヘルメットは車のバンパーに使われるFRP（繊維強化プラスチック）を使って自分で造形しました。角は刺さるほど鋭利なものでもなく、こちらも切符は切られません。この見た目ですが、改造車の検問で1回だけ止められただけで、それ以外では警察に止められたことはありません。大阪府警は割と寛容なようですね」

ーー免許証は水色のツインテールにセーラー服です。

「免許証の写真は『日常』の長野原みおのコスプレです。免許センターで撮影時にこのコスプレで写真を撮りました。（免許更新時は）毎回いろんなコスプレで免許証の顔写真撮影に挑みます」

ーー警察から何か言われましたか？

「職務質問を受けた際に免許証を渡したら、警察官が突然神妙な顔になって免許証の裏側まで凝視して、厚みまでチェックし始めて『これ偽造じゃないよね？』と疑われた事はあります」

ーー女性警察官に爆笑されて、免許証を回し見されて、嫌な気持ちにはなりませんでしたか。

「不快な思いは全くしてません。警察官に爆笑されて、免許証を回されてほんとに良かったと思ってます！みんなを笑わせるためにやってる事なので、いい話のネタができたなと思いました。真顔で淡々と事務的に処理される方が悲しいですね」

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草が生えた原付は日常の足として使っていたそうですが、現在は自宅に保管しているとのこと。また痛車原付に出番が来るのを待っています。

（まいどなニュース・伊藤 大介）