七夕に保護された柴犬 お散歩中「かわいいね!」と声をかけられルンルン 「ずっと一緒の家族」との出会い待つ
主に埼玉県と茨城県の動物愛護センターから、行き場を失ったワンコ、殺処分寸前のワンコを保護し、新しい里親さんへと譲渡する活動を行う、犬保護団体・restartdog LIEN(以下、リアン)。
2023年の七夕の日、リアンのスタッフが動物愛護センターにあるワンコを引き出しに行った際、目に入ったワンコがいました。推定7~8歳ほどのオスの柴犬です。このワンコも一緒に引き出すことにし、スタッフは七夕になぞって「彦助」という名前をつけました。
■去勢手術当日は、なかなか麻酔が抜けずフラフラ
柴犬の7~8歳は、人間ならばだいたい40代後半くらいとされています。そろそろ体のあちこちにガタがくる年頃です。リアンでは彦助を保護した後、ほどなくして去勢手術を実施。ただし、標準の柴犬に比べて彦助は若干やせていたこと、そしてこの年齢から「麻酔の抜けが悪いかもしれない」と心配していました。
心配された通り、若いワンコに比べるとなかなか麻酔が抜けず、手術をした日の彦助は1日フラフラ。スタッフは「がんばってね。もうすぐ麻酔が抜けたら元気になれるからね」と声をかけました。優しい思いが届いたのか、リアンに来た当初こそ不安げだった彦助も無事麻酔が抜けた後、スタッフにどんどん心を開いてくれるようになりました。
■人間大好きで協調性もあるお利口さん
だんだんわかってきた彦助の性格は、とにかく人間が大好き。そして、他のワンコに威嚇するようなこともなくいたってお利口さんでした。
大好きな散歩のときも、リードを引っ張るようなことはなく「僕、大好きなスタッフと一緒に歩いてるんだ」という感じで歩調を合わせる賢さもあります。そして、そんなお散歩のときはいつもルンルン。お散歩中にすれ違う人から「かわいいね!」と声をかけられれば、またうれしそうな表情を浮かべてくれます。
お風呂の時間でも暴れたり嫌がり素ぶりを見せません。お風呂を嫌がるワンコも多いのに、「わー、お湯と泡だらけになっちゃったよー!」と言わんばかりに、シャンプーしてもらうことを楽しんでいます。
■彦助は「ずっと一緒」の出会いを待っている
このように全くお利口さんで、非の打ちどころがない彦助ですが、今ではリアンの預かりスタッフさんのお家に馴染み、まるでずっとその家で暮らしていたかのように過ごしています。かまってもらうのも大好きだけど、ひとりぼっちの時間も嫌がりません。
これだけのお利口さんなら、幸せをつかむ日もそう遠くはないはず。織姫と彦星が会えるのは七夕の年に一度だけ。でも、彦助はこれから毎日ずっと一緒にいてくれる優しい里親さんと、近いうちにきっと結ばれることでしょう。
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(まいどなニュース特約・松田 義人)