ボロボロの古民家を約370万円で購入→夫婦2人のリフォーム動画が話題 再生220万回超「すごすぎる」「完成度の高さに感動」

築70年以上のボロボロの古民家を約370万円で購入し、夫婦2人がDIYでリフォームする動画が「すごすぎる」「完成度の高さに感動」と驚く人たちが続出し、YouTubeで話題を集めました。既に再生回数は220万回を超えています。

動画を公開したのは、setakara(セタカラ)さん。今回購入したのは古民家は約40平方メートルの平屋建て住宅で、昨年12月からDIYでリフォームに取り掛かったとか。休日を使って作業を進めているそうですが、話題になった動画は腰の高さまで生えるなど荒れた庭の雑草を取り除くシーンからスタート。大量のごみを捨てたり、シロアリに食べられた柱や土台を交換したり、家をボトルジャッキで持ち上げたり、そして屋根の張り替え工事をしたりと28日間の大掛かりな作業の様子を紹介しています。

そんな夫婦2人によるDIYでのリフォーム作業。視聴者からは「個人のDIYの範疇を超えてもはや業者とやってる事が変わらない」「リフォーム技術もすごい」などと称賛するコメントが殺到しています。

多くの人を驚かせたリフォーム動画。ボロボロの古民家を買ってまでDIYをしようと思ったのはなぜ? セタカラさんに聞いてみました。

■ボロボロの平屋を購入、なぜ?その目的は?

──腰の高さまで雑草が生えていたという長年放置されていたと思われる古民家。今回こちらを購入してリフォームしようと思ったのは?

「DIYでリフォームしていくのが趣味で、それを生かして何かしたい。また老後のことも考えていかないといけない…とさまざまな理由があり、その1つの答えが不動産投資でした。ボロボロの家をDIYでリフォームし、賃貸で老後の収益を得る不労所得です。その一つ目の物件として、小さい平屋で値段が安い、立地が良い、ある程度ボロボロであることを条件に買いました」

──4つの条件を挙げた理由というと。

「まず小さい平屋というのは、休みの日にしか作業ができないため、大きい家だと作業が多く、負担が大きくなってしまうため。次に値段が安い。やはり初期投資をなるべく抑え、万が一失敗したとしてもなんとかなるぐらいにしたいからです。そして、立地がよい。あくまでも不動産投資なので、収益をあげたいですから…。日本における不動産自体の価値はほとんど値が付かず土地、その需要に対して価値が生まれます。その場所に需要があるかどうかが大事。買った家は都心にもアクセスしやすいところにあります。最後に、ある程度ボロボロであること。最初の一軒目の家なので、いろいろと経験を積むためにあえてボロボロの家を探していました」

■傾いた家のジャッキアップ、屋根の張り替え工事…初めての作業連続「とりあえずやってみる」

──古民家は条件に合った家だったのですね。全てDIYによるリフォームとのことでしたが、柱や土台の交換や家のジャッキアップ、板金作業、屋根の張り替え工事など初めての作業の連続だったとか。

「はい、初めての作業が連続でした。あえて初めてのことにトライして、経験を積むという意思で、作業していたところもあります。それは、とても大変なことで、専門書を買いに本屋に行ったり、インターネットで調べたり、メーカーの問い合わせ窓口で、相談させていただきました。知識をどんなにいれても、それは経験ではありません。その完璧でない知識を基に、『とりあえずやってみる』…その経験を1つ1つ積み重ねていく感じです。DIYだし、初めての作業なので、失敗を恐れないという強い気持ちも必要でしたね」

──また解体しながら家の状態をみていったとのこと。特に状態が悪かったところについて教えてください。

「家の状態は、外からでは判断できない部分が大きいです。買う時は、家の骨格である柱、土台、家が大きく傾いてないか、変形していないかを注視して買いました。とはいえ、買った家は家の周りに雑草がおおいに茂っていて、隅々までは見ることができなかったんです。

家の中はたくさんの残置物がありましたし全て把握することが難しく、それでも雨漏りしている、一部床が抜けていることは事前に把握していました。解体していくうちに、シロアリや地盤沈下、土壁であることが判明。ただ、最初からそういうものだとも理解して買っていたところもあるので。この家は教材であり、それは課題であると思って、取り組んでいます」

──ある程度状態が悪いだろうと見込んでリフォーム作業に取り組んでいるわけですね。とはいえ、今回の動画で最も大変だった作業は?

「最も大変だったのが、屋根の張り替え工事です。瓦屋根の解体から始まり、ガルバリウム鋼板に張り替えるまで。自分で想定していた時間の倍かかりました。主な要因は、屋根の上での作業環境は足場が悪い、斜めであることです。無理な姿勢で作業するので、疲れもたまりやすいなどが、あります。もう二度とと作業したくないと思うくらい大変でした(苦笑)

また、屋根材を何にするかで工法も変わりますので、屋根材が決まってもどのメーカーにするかで悩みました。機能、価格、施工のしやすさなど、また個人で注文できるかなど、販売してくれるところを探すのも大変でしたね。屋根は、家によってほとんど形が違います。なので、基本は見積もりという形をとりますが、細かく価格比較ができないという難しさもあります。屋根材をどうするか、調べて探して発注するまで、ものすごく苦労しました」

■人気の庭付き平屋住宅 スタイリッシュでシンプルに仕上げていく予定!

──こちらの古民家の魅力的なところを教えてください。

「魅力は、ずばり立地です。現段階では場所は伏せていますが、周りの景色が良いという立地ではなく、働きながら住みやすい場所という立地です。最寄りの駅も大きく、都心までアクセスしやすく、商店街もあり、駅の周りは栄えている場所で、とても人気のあるエリア。最近人気の平屋で、庭もある物件です。このエリアで、ここまで大きい庭がある家も少ないと思います」

──最終的にどんな家に仕上げたいですか?

「20代から30代の単身、もしくは、若いカップルを想定して家をスタイリッシュでシンプルに仕上げていく予定です。ペット可にするとか、庭の活用方法もまだ検討中ですが…バイクや小さい車であれば駐車もできるし、整備もできるし、いろんな可能性があるかなと思っています。賃貸物件としての付加価値、特定の人たちに対しての絶対的需要、その分家賃を高くすることができるかなとも思っています」

──28日間のリフォーム作業を紹介する総集編動画は、220万を超える大反響でした。視聴者の方に家のDIYやリフォームについて、アドバイスをお願いします。

「動画を編集するのに3日間かかりました。正直編集が大変だったので、バズった時はうれしかったです。この総集編動画の効果でチャンネル登録者数が10万人超えたので、うれしさも倍です! 家のDIYやリフォームは、お金も時間もかかります。ただその分、完成した時の達成感はなかなか普段味わえないものです。初めてやることは特に怖いものがありますが、失敗してもやり直せばいいんです。僕らのやっていることは、DIYではなく『TYM』。『とりあえず、やって、みる』という軽い気持ちで始めることが大事だと思っています」

これから古民家がどんな家に”変貌”するか…セタカラさんはDIY・リフォームをメインに、YouTubeに動画をアップしています。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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