「防災対策をしている」約7割→実施している対策はなに? 防災用品について悩みは?
今年は、関東大震災から100年にあたる年で、震災に対する備えについて改めて見直す呼びかけがさかんに行われています。株式会社アンビシャス(大阪市中央区)が、「防災意識」に関する調査を実施したところ、約7割強の人が「防災対策をしている」と回答しました。また、実施している防災対策については、「防災備蓄」が最も多くなったそうです。
調査は、同社が運営するトランクルーム『収納ピット』の全国のユーザー400人(うち関東地方在住34.3%)を対象として、2023年8月にインターネットで実施されました。
調査によると、「防災対策をしている」と答えた割合は73.0%。回答者が特に多かった関東地方では77.4%となりました。
また、「実施している防災対策」について複数回答で答えてもらったところ、「防災備蓄」(78.1%)、「非常持ち出し用袋の準備」(64.0%)、「家具の固定など自宅の防災対策」(55.8%)といった回答が上位に並びました。一方、「避難経路の確認」(28.4%)は3割以下に留まっています。
さらに、実施している防災対策で最も多かった「防災備蓄」について、「どのくらいの日数分を用意していますか」と聞いたところ、62.5%の人が「家族分を数日間(2~3日)」と回答。次点は「家族分を1週間」(16.5%)でした。なお、関東地方でみても、「家族分を数日間(2~3日)」(57.9%)、「家族分を1週間」(16.8%)」となり、大きな地域差はみられませんでした。
最後に、「防災備蓄や防災用品について悩みはありますか」と聞いたところ、全国では62.3%、関東地方では68.6%の人が「ある」と回答。
具体的な悩みを複数回答で答えてもらったところ、関東・全国ともにダントツで「衣類食料備蓄の入れ替えやチェックが大変」(関東60.3%・全国59.9%)が最多となりました。次いで、「収納スペースや部屋が狭くなる(関東47.9%・全国50.3%)、「収納する場所がない(関東39.7%・全国47.2%)と続きました。
同社は、「水や長期保存食等、賞味期限が長いものが多いとはいえ、気が付けば賞味期限が切れていたということもよくあるものです。食料備蓄を使いながら(食べながら)備蓄を確保しておく『ローリングストック』が注目されているのも、この賞味期限管理という観点からといえるでしょう」と述べています。