ガリガリにやせ細り、引き取り手なかった子猫→体重4倍、おやつ泥棒する食いしん坊に
キナコちゃん(3歳5か月・メス)は、大阪府在住のTさんの家で暮らすノルウェージャンフォレストキャットだ。キナコちゃんは、2020年3月15日にブリーダーのところで生まれたが、体重1.4kgの華奢な猫で、みすぼらしかったからかペットショップ含め引き取り手がいなかった。その後、保護猫カフェで里親を探すことになったキナコちゃん。生後4か月の時にTさんの家庭に迎えられたという。
Tさん夫妻は猫好きで、将来的には猫を飼いたいという願望を持っていた。コロナ禍の在宅勤務が増え、猫を迎える絶好のタイミングが訪れたので、保護猫カフェの里親募集投稿をチェックし始めたそうだ。
キナコちゃんに決めたきっかけは、彼女の美しい目に夫が一目惚れしたことだった。その後、夫婦で保護猫カフェを訪れ、キナコちゃんに対面し、彼女を家族に迎える決断をした。彼女は他の猫たちにちょっかいを出し、活発な性格だった。子猫の割に手脚がかなり大きく、将来大きくなりそうなところにも惹かれたそうだ。
■長生きしてほしい
2020年7月9日、キナコちゃんはTさん宅にやってきた。初めての場所に興味津々で部屋の中を探検したが、家に着いたばかりの時はちょっと緊張したのか、ペットバッグの中でウンチを漏らしてしまったそうだ。しかし、元来明るく好奇心旺盛な性格なので、家族の元で楽しい毎日を過ごしている。
名前の由来は、キナコちゃんの毛の色合いがきな粉に似ていたことから、Tさんが直感的に名付けた。面白い性格で、特に動物病院でのエピソードが笑いを誘う。
「カリカリご飯以外のおやつが欲しい時は行き倒れのふりをします。おやつ箱が少しでも開いていると、引き出しを開けておやつ泥棒をするようになりました」
キナコちゃんの存在は、夫妻の生活に多くの変化をもたらし、家庭内での会話も増えた。Tさんは、キナコちゃんのフードに気を遣うなど、長生きしてもらいたいので彼女の健康を大切にしている。今では5.6kgのがっしりした猫になった。すっかり家族の一員になったキナコちゃんは、Tさん夫妻に豊かな喜びと幸福をもたらしている。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)