「愛さえあれば」は昭和の結婚観 平成世代との違いくっきり 

平成生まれと昭和生まれ、それぞれの年代で結婚に対する価値観はどのように異なっているのでしょうか。全国の10~60代の結婚経験がある男女約600人を対象に、結婚に関する調査を実施したところ、平成・昭和世代ともに「経済的問題」が結婚のハードルになったものの1位に挙がりました。一方で、昭和世代の6割以上が「ハードルになった要素はない」と回答したことも分かりました。

ナイル株式会社(東京都品川区)が、同社運営の恋愛・婚活メディア『Appliv出会い』上にて2023年9月にインターネットで実施した調査です。

最初に、「現在の結婚相手と知り合ったきっかけ」を世代別に聞いたところ、昭和・平成世代ともに「同じ職場」(昭和:33.2%、平成:22.1%)が最も多くなりました。続いて、昭和世代では2位「知人・友人の紹介」(20.3%)、3位「同じ学校」(10.8%)、平成世代では2位「同じ学校」(18.6%)、3位「知人・友人の紹介」(16.5%)と、TOP3の出会いのきっかけは両世代共通していました。また、平成世代の5位には「マッチングアプリ」(7.0%)がランクインしており、昭和世代(3.5%)と比べて2倍多い結果となりました。

これを年代別で見てみると、昭和・平成の両世代で1位だった「同じ職場」の割合が、50代は42.7%、60代は40.0%と4割以上を占めた一方、20代は22.7%と約2倍の開きがありました。

次に、「結婚前の同棲経験」を世代別に聞いたところ、同棲した割合は昭和世代が30.5%、平成世代が54.5%となりました。ライフスタイルや価値観が多様化する中で、同棲を通じてお互いの生活習慣や考え方を知ってから結婚に至る人が多いことがうかがえます。

では、現在の相手と結婚するときに「ハードルになったもの」はあったのでしょうか。調査の結果、昭和世代の61.6%が「ハードルになったものはない」と回答しているのに対し、平成世代では34.6%と2倍近い差が見られました。具体的なハードルとしては、両世代とも「経済的問題」(昭和:17.0%、平成:25.5%)が最も多かったほか、平成世代では5位に「子ども・子育てに関する考え」(11.3%)が入りました。

また、「結婚式を挙げた経験(予定が決まっているのを含む)」について聞いたところ、平成世代が63.7%、昭和世代が81.4%と20pt近く昭和世代が上回る結果となりました。

最後に、「結婚直後の働き方」について聞いたところ、両世代ともフルタイムで仕事を続けた人(昭和:66.8%、平成:54.5%)が最も多かった一方、パートタイムの仕事を続けた割合は平成世代が21.2%に対し、昭和世代は11.6%と、平成世代が約2倍多い結果となりました。また、仕事を辞めて専業主婦(夫)になった割合は、平成世代が9.5%に対し、昭和世代は14.3%と、昭和世代が1.5倍多くなりました。

これを男女別で見てみると、女性の専業主婦になった割合は、昭和世代が26.9%、平成世代は16.3%と、昭和世代が10ポイント高かったほか、男性のフルタイムで仕事を続けた割合は、昭和世代が84.4%、平成世代が62.0%と、平成世代よりも20ポイント以上高くなりました。昭和世代の男性の多くはフルタイムの仕事を続け、女性は仕事を辞めて専業主婦となったことが一般的とされていたことがうかがえる結果となりました。 

【出典】

▽Appliv出会い/平成世代のマッチングアプリ婚は昭和世代の2倍!世代で異なる結婚事情を調査

https://app-liv.jp/love/archives/145599/ 

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス