【秋の新型コロナワクチン接種】「すでに受けた/受けようと思っている」人は5割に届かず 来年4月以降は自己負担も?
社会調査研究センター(SSRC/さいたま市桜区)は、このほど「秋の新型コロナウイルスワクチン無料接種」についての調査結果を発表しました。調査によると、秋の無料接種を「受けた/受けようと思っている」と回答した人は4割強となり、半数に届かなかったそうです。
調査は、2023年10月に全国の18歳以上のNTTドコモのdポイントクラブ会員を対象に、インターネット調査方式「dサーベイ」により実施され、1505人から有効回答を得たといいます。
秋の新型コロナウイルスワクチンの無料接種は、9月20日から始まっており、来年3月31日までの予定。共同通信の報道によると、オミクロン株派生型「XBB・1.5」に対応した改良型ワクチンが使われ、生後半年以上の人が対象。厚生労働省は、新型コロナワクチンの接種について予防接種法の「特例臨時接種」に位置付け、全額公費負担としてきましたが、来年4月以降は、自己負担が生じる可能性がある「定期接種」への切り替えを検討しています。
「秋の無料接種」について聞いたところ、「受けようと思っている」との回答は33%で、「すでに接種を受けた」と回答した12%と合わせると、「接種に前向きな人」は45%となり、5割に届きませんでした。
一方で、「受けるつもりはない」は36%、「受けるかどうか迷っている」は16%という結果となり、新型コロナの感染症法上の扱いが5類に移行して以降、新型コロナ感染に対する警戒感が薄まっていることがうかがえました。
また、「インフルエンザのワクチン接種」については、「受けようと思っている」とこたえた人が47%だったのに対して、「受けるつもりはない」(34%)、「受けるかどうか迷っている」(16%)と答えた人は合わせて50%となり、新型コロナワクチンの接種に関する回答と傾向は変わりませんでした。
なお、「すでにワクチンを接種した」と回答した割合を年代別に見ると、いずれのワクチンでも「50代以上」で接種に前向きになる傾向がみられた。その一方で、「40代以下」は新型コロナウイルスよりもインフルエンザワクチンの接種に前向きな傾向がみられたそうです。