「犬アカウントの闇」を謝罪!? 看板犬が人気の温泉宿の投稿に「何やらかしたかと思ったら吹いたw」「世界一優しい炎上」

「犬が投稿しているみたいなSNS」は、実は犬ではなく飼い主が投稿していることが多い、というユーモア溢れる投稿が話題になりました。

それに対して、青森県十和田市にある温泉民宿「南部屋(なんぶや)」 (@nanbuya_towada)さんが、X(旧:Twitter)にこんな謝罪(?)のメッセージを投稿。4万8千以上ものいいねがつきました。

「この件に関しまして、皆様には大変なるご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。頂戴しましたご意見を真摯に受け止め、今後二度と同じことを繰り返さないよう、日々精進していく所存です」

温泉民宿「南部屋」さんのXアカウントは、宿を発つお客さんを見送る看板犬2匹の切ない姿と、「あぁーぁー、今日もお客さん帰っちゃった…また来て下さいね…」と、2頭がつぶやいているような投稿でも大人気。しかし、実は2匹ではなく民宿のご主人(飼い主さん)が投稿していたことへの謝罪と、それを詫びているかのような2匹の健気な写真に、たくさんの楽しいコメントが寄せられました。

■「犬がやってるとばかり」「世界一優しい炎上」

「これはショックが大きいですわ…笑」

「犬がやってるとばかり思ってました…な~んてね」

「ここの旅館何やらかしたんだろと思って見たら吹いたw」

「世界一優しい炎上」

しかし、寄せられたコメントの中には、今回の謝罪投稿をマジメに捉え、本気でなぐさめたり励ましてくれる人も出現。

その結果、「自分で言うの、ものすごく恥ずかしいのですが……これ、笑うところです」「こちらは元ネタに私が勝手に乗っからせて頂いたネタでして。笑って頂いてナンボでして。あまりにご心配頂くと私とても胸が痛みます…。まぎらわしくてスミマセン、笑いのセンスなくてスミマセン、今からでも盛大に笑ってやって下さい」と、連投することになった温泉民宿「南部屋」のご主人。「犬が投稿しているみたいなSNS」の真実について、お話を聞きました。

■最近は「犬ネタ」ばかりな点を反省…

ーー真剣になぐさめてくださる方もいらっしゃいましたね。

「完全に笑いのネタとして投稿したのですが、文面に全く”おふざけ感”を入れなかったせいか、勘違いされた方が多かったようです。本気で心配したり励まして下さる方がいらしたので、ちょっといたたまれなくなり、『笑うところ……』と連投した次第です。皆さま、お騒がせしてスミマセンでした」

ーー「犬が投稿してるみたいなSNS」として、心がけていることなどはありますか?

「私一人でやっているような宿なので、宿の公式アカウントとはいえ、実際は私の個人アカウントみたいなモノでして。特に大それたコンセプトやこだわりは全くありませんが、犬の投稿で注目される前は、宿のこと、周辺の観光情報、季節の話、宿主の個人的なグチ、移住の話など、いろんなことを投稿していました。なので、これからも犬にこだわらず、なるべくいろんなことを投稿しようとは思っています。ただ、やはり看板犬2匹の投稿がいちばん反響が大きいので、最近は犬ネタばかりになってしまい、その点を反省しています(笑)」

ーー甘えん坊な茶色いオス犬、リュックさんと、お嬢様気質の人見知りという白いメス犬、クララさん。2匹の看板犬はお客さまの「お出迎え」より「お見送り」が得意なのだそうですね。

「お客さまの中にはやはり犬が苦手な方もいらっしゃるので、それを確認するまでは2匹を館内に待機させられないため、『お見送り』が得意という表現を使っています」

■2匹に会いに来てくださるお客さんも

ーー看板犬たちに会いたくてお宿を利用されるお客さまも…?

「はい。2匹に会いたくてご宿泊頂けるお客さんや、日帰りでお風呂に入りに来てくださるお客様がとても増えました。ただただありがたいことだと思っています」

ーーお出迎えも看板犬さんたちにお願いしたい場合、「予約」の際に相談すればよいですか?

「これは簡単です。ご予約時かご来館時にハッキリと、『ワンちゃんいますか!?』と言って頂ければ、2匹は大抵ヒマにしていますので、すぐに飛び出て来ます。ただ、何かあるといけませんので、2匹と触れ合っていただく際は必ず宿主が立ち会います。その場合、日帰り入浴でのご来館ですと、タイミングによっては立会人となる宿主が不在だったり、調理中だったりで立ち会えない場合があるので、確実に2匹と遊びたい場合は、当日か前日くらいに、あらかじめお電話でお問い合わせ頂くことをオススメいたします」

◇ ◇

保健所で殺処分前日だったところを保護団体に救出された、茶色のリュックさんと、今から7年前、山に棄てられ瀕死状態のところを飼い主さんに保護された白いクララさん。

大変な思いをたくさんした元保護犬たちですが、飼い主さんが発信する「犬が投稿しているみたいなSNS」のおかげで、南部屋さんが誇る人気の看板犬となった2匹。今では2匹に会いたくて宿を利用するお客さんも増えるなど、正真正銘の幸せな看板犬になりました。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)

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