鞄を中身ごと紛失した際の被害総額は「5万円以上」? 「鞄を紛失または置き忘れた経験がある」3割強
MAMORIO株式会社(東京都千代田区)は、全国の10~70代の男女431人を対象に「鞄の紛失」に関するアンケート調査を実施しました。その結果、約3人に1人が「鞄を紛失または置き忘れた経験がある」と回答。また、持ち歩いている鞄を中身ごと紛失した際の金銭的・精神的な被害総額については、半数以上が「5万円以上」と回答したそうです。
調査は2023年9月にインターネットで実施されました。
まず、「日常的に使用している鞄」を教えてもらったところ、多い順に「トートバッグなど肩掛け」(33.6%)、「リュックサック」(32.0%)、「ショルダーバッグやメッセンジャーバッグなど斜め掛け」(23.9%)という結果になりました。
さらに、「鞄の中に入れて持ち歩いているもの」について複数回答で答えてもらったところ、「財布」(89.8%)、「鍵」(79.8%)、「スマートフォン」(75.6%)、「免許証などの身分証明書」(66.1%)などが挙げられました。
また、「日常的に使っている鞄の購入金額」については、「1万円以内」(72.6%)が約7割を占めました。これらの回答を踏まえて、「中身ごと鞄を紛失した場合の金銭的・精神的な被害総額」を聞いたところ、「1万円以上5万円未満」(34.3%)が最も多く、次いで、「5万円以上10万円未満」(27.1%)、「10万円以上20万円未満」(15.3%)、「20万円以上」(13.2%)と続き、6割超が5万円以上であることが分かりました。
ちなみに、およそ3人に1人が「鞄を紛失または置き忘れた経験がある」(36.7%)と答えています。
そこで、カフェや喫茶店でトイレなどに立つ場合、「携行品(財布や鍵など)を席に置いたままにしたくないと思いますか」と尋ねたところ、75.8%が「とてもそう思う」と回答。その一方で、「鞄を席に置いたままにしたくないと強く思う」と答えた人は63.0%に留まり、携行品に比べて大きな鞄は置いたままでも大丈夫ではと考えている人が多いことがうかがえました。なお、紛失や置き忘れを経験について、以下のようなエピソードが寄せられています。
▽迷子を発見し、警察への連絡や署までの付き添いなどでバタバタしていたら、元いた場所に鞄を置き忘れてしまいました。親御さんが無事見つかり、慌てて鞄のあった場所へ戻ったところ、金品などが抜かれることなくそのままの状態で置いてありました(女性50代)
▽買い物が終わってショッピングカートを戻すときにカバンを引っかけたままにしていたことに気づかず、車に戻りました。慌てて戻ったのですが、その場所にはなく、店員さんに尋ねてみると、他のお客さんがお店に預けてくれており、無事に戻ってきました(女性20代)
▽オーストラリアの電車の中にふだんは持ち歩かないポーチを置き忘れました。慌てて最寄りの駅に電話して聞いてみたところ、親切な方が届けてくれていたことが分かりました。その頃は財布などもポケットに入れて行動する事が多かったので、鞄を手に持つという感覚がほぼなかったことが、置き忘れてしまった原因かと思います(男性50代)
では、「鞄をなくさないためにどのような対策」を取っているのでしょうか。この質問に対して複数回答で答えてもらったところ、最も多かった答えは「常に持ち歩く」(70.3%)でした。次いで、「常に注意を払う」(55.2%)、「鞄が手元から離れる際は必ずロッカーなどに入れる」(14.8%)などが挙げられた一方で、「特に対策は行っていない」(10.9%)という人も見られました。
また、今後の鞄の紛失対策として「忘れ物防止タグ(スマートトラッカー)を利用したいと思いますか」と聞いたところ、74.5%の人が「利用したいと思う」と回答したそうです。