「よくそこで寝てられるね」夜の高速PA、普通車スペース5台分にトラックがドーン「逆も」 サイズ違い駐車多発にNEXCOの対応は

全国の高速道路のサービスエリア(SA・PA)で相次いでいる「サイズ違い駐車」。普通車が大型専用のスペースに止めるなどの迷惑行為が指摘される一方、大型トラックが普通車用のスペース数台分を使って駐車するケースも多数、目撃されている。中には、深夜に数時間も居眠りする人も。東日本高速道路(NEXCO東日本)のお客様センターにも、同様のマナー違反が寄せられているといい、SNSなどで注意を呼び掛けている。

■カーテン閉めて数時間爆睡か

「よくそこで止めて寝てられるね。駐車スペース分からないのかな?」。9月下旬の深夜0時ごろ、神奈川県内のパーキングエリア。ドライブに訪れた男性はサイズ違いの迷惑駐車を見つけ、SNSのXに投稿した。5台分の普通車用スペースを防ぐように、隣した通路に、トラックがドーンと駐車した写真。別の目撃者によると、トラックは午後9時には既に止まっており、車内が見えないようにカーテンを閉めて動かなかったという。

男性は「クラクションを鳴らしたいところでしたが、モラルもあるので声を掛けませんでしたが…さすがに、やりすぎですね」とする。返信欄には「バスのスペースに普通車が止めるな!とよく言われますが、大型車で止めるスペースの問題はあるにせよ、同じことをしていると思います」などの声が並んだ。

NEXCO東日本によると、同様のマナー違反は多数あるという。「大型車の駐車マスが不足していると認識しているのは平日の夜間です。大型車枠に普通車が駐車してしまうパターン、普通車枠に大型車が駐車してしまうパターンがあります。2018年度から高速道路の駐車マス拡充を進めていますが、不適切な利用で本来駐車できる車両が駐車できない状況が発生しています。危険場合や、混雑状況に応じて、車両の移動をお願いすることもあります」と説明する。NEXCO3社では22年度に約400台の拡充が完了、23年度には約600台の拡充を予定しているという。

では、満車で止められない場合はどうすればいいのだろうか。「まずは、本線上に設置されたSA・PAの混雑状況をお知らせする情報板を参考に、休憩していただければと思います。休憩施設に入ってから空いている駐車マスが見つからなかった場合は、案内標識及び路面標示に従って走行の上、次の休憩施設に向かっていただくようお願いします」

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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