タオルの買い替え頻度は? 10人に1人が「3年以上」と回答 寿命やにおい対策の解説も
みなさんは、家庭で使っている「タオル」をどのくらいの頻度で買い替えていますか。子どもがいる全国の20~40代の女性500人に聞いたところ、「1年」が最多となった一方で、10人に1人は「3年以上」と回答しました。また、タオルを買い換えようと思うきっかけは「見た目の劣化(色褪せ・黄ばみ・破れなど)」「手触りが悪くなる(ごわごわする)」などに回答が集まったそうです。
KBツヅキ株式会社(名古屋市中区)が、「タオルに関する実態調査」と題して2023年9月にインターネットで実施した調査です。
まず、「タオルの買い替えの頻度が分からない」と回答した人を除いた273人に対して、「毎日使うタオル(バスタオルや手拭きタオルなど)の買い替え頻度」を聞いたところ、「1年」(98人)、「6カ月」(68人)、「3カ月」(39人)といった回答が上位に並びました。その一方で、「3年以上」(30人)と答えた人も約1割いることが分かりました。
さらに、全回答者に対して「タオルを買い換えようと思うきっかけ」を複数回答で教えてもらったところ、「見た目の劣化(色褪せ・黄ばみ・破れなど)」(55%)、「手触りが悪くなる(ごわごわする)」(43%)、「においが気になる」(38%)が上位に挙げられ、タオルの寿命を決める3大要素が「見た目」「手触り」「におい」であることがうかがえる結果となりました。
次に、「タオルの匂い対策」について聞いたところ、「柔軟剤」(46%)、「天日干し」(40%)、「酸素系漂白剤を使用」(29%)などが上位に挙げられました。なお、約2割の人が「特に何もやっていない」(19%)と答えています。
また、「タオルの部屋干し」について尋ねたところ、全体の60%の人が「行っている」(よくしている28%・たまにしている32%)と回答。そこで、「タオルの雑菌やウイルスに対して気になりますか」と聞いたところ、79%の人が「気になる」(気になる43%・少し気になる36%)と回答しており、タオルへの雑菌やウイルスの付着について関心が高いことがうかがえました。
なお、同調査では、「タオルの寿命や雑菌、におい対策」について以下のように解説しています。
【タオルにはたくさんの雑菌】
タオルの菌の増殖要因には、皮脂(汚れ)、水分、温度、pHなどがあります。菌にはそれぞれ適した生育条件がありますが、その中で最適な条件が揃ってしまうと菌もより増殖しやすくなります。例えば、湿度が高い環境であったり、濡れたままで放置される、何日も同じタオルを使用するなどです。
上の写真は、タオルに菌を付着させ、18時間後に菌の数を計測したものです(※)。一般的なタオルでは、菌付着後18時間で菌の数が増殖していることがわかります。
(※)一般財団法人日本繊維製品品質技術センター 神戸試験センターによる検査
【タオルの部屋干し臭の原因は菌】
臭い(悪臭)の原因のひとつに細菌の増殖があります。人の肌や粘膜などにはたくさんの菌が存在しており、その中の一部の菌がタオルに残った水分や皮脂などを栄養にして増殖します。タオルの生乾き臭は、「モラクセラ菌」という菌の糞が主な原因ですが、タオルが乾くまでの時間が長いほど菌が増殖しやすいため、湿度の高い時季やこもりやすい場所(部屋干し)で乾燥をする際は注意が必要です。
こういった菌の増殖を防ぐためには、ご家庭では下記のような対策を行う事により、菌の増殖に起因した臭いの発生を予防することが出来ます。
▽洗濯乾燥機の使用(コインランドリーの高温乾燥機だとベター)
▽熱湯に浸す(ただし、お湯から取り出したら、すぐに洗濯、乾燥)
▽漂白剤を使用
▽抗菌タオルを使用
【タオルの寿命について】
タオルの寿命は、素材や洗い方によっても異なってきますが、以下のような交換時期の目安があります。
▽タオル自体が薄くなってきた
▽タオルのパイルがゴワゴワと硬くなってきた
▽色褪せたり変色してきた
▽洗っても臭いが残るようになってきた
▽パイルの引きつれがいろいろな箇所で発生したり、ヘムがほつれてきた
これらがタオルの交換時期のサインです。タオルが硬くなれば、拭いた際に肌へのダメージの原因となりますし、臭いが残る場合には菌や菌の排泄物が蓄積している可能性が高く衛生的にあまりいいとはいえません。上記のようなサインがみえたら、新しいタオルに交換して、気持ちも新たに爽快な気分で日々を過ごして頂きたいと思っています。