現役大学生を蝕む闇バイト 4割が勧誘経験あり 4人に1人が「犯罪と認識せず」
高額な報酬を受け取る代わりに、犯罪行為を代行するアルバイト、いわゆる「闇バイト」が問題となっています。株式会社ペンマーク(東京都目黒区)が、現役大学生を対象に「Z世代の闇バイト実態調査」を実施したところ、約4人に3人が闇バイトを「犯罪だと認識している」ことが分かりました。また、約4割の大学生が「闇バイトに勧誘された経験がある」と回答したそうです。
調査は、同社が運営する大学生向け学習管理SNS『Penmark』の公式LINEアカウントを利用中の学生を対象として、2023年5月~6月の期間にインターネットで実施され、1808人から有効回答を得たといいます。
調査によると、94.5%の大学生が「”闇バイト”という言葉を知っている」と回答。この結果について同社は、「Z世代がデジタルネイティブとしてインターネット上での情報収集やコミュニケーションが活発であるため、そうした場で”闇バイト”に関する情報や話題に触れる機会が多いのではないか」と推測しています。
さらに、闇バイトを「犯罪だと思う」と答えた大学生は75.5%。また、「”闇バイト”はどのような内容だと思いますか」と聞いたところ、以下のようなコメントが寄せられました。
▽詐欺の受け子
▽強盗等の実行犯として使い捨てされるもの
▽簡単な仕事で高収入である
▽犯罪行為をする代わりに高額な報酬を得るようなアルバイト
▽「高額な給料を受け取れる」などといった誘い文句で勧誘し、知らず知らずのうちに犯罪に加担してしまう恐ろしいもの
続けて、「闇バイトの怪しい求人を見たり、勧誘された経験はありますか」と聞いたところ、41.5%の大学生が「ある」と回答。
実際に知人から闇バイトに勧誘された大学生からは、「最初はお金に困っている状況だったので、話を聞きにいった。最初は法に触れない安全なバイトであり、給料も支払われていた。しかし、2回目以降のバイトでは急に怪しい、法に触れるような業務内容を提案されたため、友人に相談した。前回の給料を支払われている点や勧誘された知人との関係を考えると非常に心苦しかったが、友人の助けもあり逃れることができた」という声が寄せられています。
また、自身や知人の「闇バイトや怪しいバイトの経験」については、6.9%の大学生が「経験がある」と回答したそうです。
【出典】
▽Penmark/【Z世代の闇バイト実態調査】大学生の約4割が闇バイトに勧誘された経験あり