ドッグランで愛犬を追い回す小学生、飼い主が注意しても止めない…「こんなにマナーの悪い人初めて」

「初めてこんなにマナーの悪い人と一緒になりました」

愛犬とともに嫌な思いをしたドッグランでの出来事をつづった飼い主さんの投稿がInstagramで注目を集めました。

投稿したのは、「yaken_tomochan」さん(@yaken_tomochan)。愛犬は、元野犬のともくんです。推定2歳くらいの男の子。ある日、ドッグランのオーナーさんを通じて中・大型犬を飼っている常連さんと遊ぶことになった時のこと。早めにドッグランに到着、ほぼ貸し切り状態でともくんを遊ばせていたところ、常連さんがやって来ました。すると、犬を飼っていないという近所の家族も連れてきたといいます。

「ゾロゾロと犬2匹に対して乳幼児入れたら5人がドッグランへ騒がしく向かってくるのが分かりました。常連さんに『誘ってくれてありがとうございます』とあいさつしたものの、そっけない感じでいきなり『犬を離して良いですか?』と聞いてきたんです。何でそんなことを聞くのかなと思いつつも許可を出しました。そこに連れの家族である夫婦らがやってきて、夫婦の小学生の子どもが騒ぎ始めて…うちの犬にロックオンして触ろうとして追い掛けてきたんです」

いきなり小学生に追い掛けられたともくん。一目散に逃げ回りました。

「驚きました。誘ってくれた常連さんの犬には見向きもせず、ともだけを追い回しました。そこまで大きくないドッグランだったのですが、ともは必死に逃げ場を探して尻尾を丸めて頭を低くし、パニックになっていました。そこで、小学生に向かって怖がっているからやめて欲しいと伝えたものの、一向に止めず。さらには奇声を発して足が速くて『運動会の練習になる!触らせて!』と叫びながら追い続けました」

■愛犬を追い続ける小学生の両親、話に夢中で気付かず…ドックランを後にした

そこで再度、飼い主さんは小学生に注意しましたが、ともくんを追い回すのを止めなかったそうです。周りを見渡してみると、常連さんは夫婦と話に夢中でともくんを追い回している小学生に全く気付いていなかったとのこと。「このままではうちの犬が大変なことになってしまう」と思ったという飼い主さん。リードを着けて出ることを決めました。逃げ回るともくんを捕まえてリードを着けて出ようとした時も、ここぞとばかりに詰め寄って追い込んでくる小学生。もう何を言っても無駄だと思い、飼い主さんはともくんとともに逃げるようにしてドッグランから出たといいます。

「退出する際に、誘ってきてくれた人が近寄ってきましたが何も言わず、反省している様子もなかったので『マナー違反で酷すぎる』とだけ伝えましたが、よくわかっていない様子でした。その後、すぐにオーナーさんに知らせるために連絡し、インスタを投稿しました」

すぐにオーナー側から「申し訳ない」と謝罪の言葉があったものの、ドッグラン内でのトラブルは当事者での解決が基本とのこと。とはいえ、ともくんたちが立ち去った後も、常連さんたちと連れの家族は閉店までいたそうです。ドッグランにいた他の犬たちをも小学生は追い回したり、休憩している犬たちに対して「だらけてんじゃねえ」などの暴言を吐いたり、さらに大型犬たちが飛びついて遊んでいる中に小学生が突っ込んでいったりしたといいます。

「ドッグランでともくんだけの時も、小学生は奇声を発して運動会の練習と称して追いかけ続けていました。まずは、基本的なマナーをドッグランに来る前に確認してほしいです。そのマナーは難しいことはなく、お互いに気持ちよく利用できるための基本事項。ドッグランに限らず飼い主同士のコミュニケーションも大事だと思います。残念ながら、貴重な場所を一部のマナー違反の人のせいで今回は閉鎖されてしまいました。小学生が暴れて私がオーナーなどに通報したからです。オーナーさんからもう閉鎖すると当日連絡があり、トラブルがあった次の日を最終日として閉鎖されました。常連さんの多いドッグランになっていたようで、騒がしく、置き去りや水道の出しっぱなしで困っていて、マナーが悪いので閉鎖については前々から検討されていたようです…インスタグラムでも注意喚起していた矢先の出来事でした」

■「ドッグランは子どもの遊び場ではなく、犬たちがさまざまなことを体験できる貴重な場所」

今回の出来事が引き金となり、閉鎖になってしまったというドッグラン。ともくんの飼い主さんはこう話します。

「子どもが追い回すなど犬によってはかみ付いてしまって事故になったり、犬自身がトラウマになって人や子どもを怖がってしまったり。犬も人間と同じ性格や感情を持っている、犬も家族同然で大切に育てられていることを動物を飼っていない家庭で育った子どもたちは知らないのだと思います。まず子どもが一緒の際は、親がきちんと見ておくこと、今一度考えてもらいたいです。同じ思いを家族にも犬にもしてもらいたくない。

またドッグランは子どもの遊び場ではなく、犬たちがさまざまな体験ができる貴重な場所であること。走らせるだけでなく、犬同士の社会性などを勉強することができる大事な場所だと思います。うちの子はうちに来て数カ月外に出ることができず、初めて行ったドッグランが今回の場所でした。ここで犬と人間が少しずつ触れ合って人間に対する警戒心が少しずつなくなり、野犬から家庭犬へのトレーニングを積んでいた貴重な場所なのに…今回のことで閉鎖になったことが大変残念です」

  ◇  ◇

■愛犬は京都動物愛護センターに保護された元野犬 警戒心が強くビビりさん

ともくんは2020年12月ごろ生まれ(推定)で、市役所に登録するときに日付が事務的に必要で飼い主さんと同じ誕生日生まれとしたとのこと。おうちにお迎えした経緯について「私自身が子どもの頃から、保健所において犬の殺処分の実態、飼い主に捨てられてしまう犬、里親を待ち続けている犬など、テレビなどでマスメディアの報道を強く受けて育ってきました。小さい頃から大人になったら人間の勝手な行動により悲しい運命を辿ってしまう犬を1匹でも救って幸せにしたいと思っていて。そして、社会人になり一軒家を購入してすぐにうちに迎える犬を探しました。今では民間の保護団体やインターネット上で里親募集などがありますが、行政施設である保健所からの引き取りを考えました。そこで譲渡会があることを知り、京都動物愛護センターに赴き、対面したのが子犬のともくんでした」と飼い主さん。

また、ともくんは「人間に対して特に極度なビビりです。人間だけでなく、わずかな物音にも敏感に反応してしまう怖がりさん。警戒心が非常に高く、周囲の状況を常に気にしています。でも、飼い主に対しては甘えん坊さんで、なでてアピールをしてきます。他のドッグランでは疲れ知らずでずっと走り回っているすごい体力です。おうちでは元気に走り回りおもちゃをぶん回したり、破壊王です(笑)。好きな食べ物はわんわんビスケットと鶏皮ジャーキー。お肉もお魚も好きです」と話してくれました。

  ◇  ◇

今回の投稿には、たくさんのコメントが寄せられました。

「子供なら 何しても許されると思ってる保護者が悪いてすね」

「勝手に飼い犬には、触って良いと思ってる親子多すぎ 断ったら、こっちが悪いみたいな顔されるけど別に他人に触らせるために連れてるわけじゃない」

「ドッグランは犬を自由に触れるところと勘違いしている親子のなんと多いことか。犬連れ以外は入場禁止と書かれていても平気で入ってきます。最悪な時は、大型犬ランに赤ちゃん抱いて、3歳位のよちよち歩きの子を連れてシャボン玉しに入ってきてました。大型犬達は皆繋がれたまま、ドッグラン内を散歩して帰って行きました。注意しても子供が泣いてグズリ、出るまでにも相当時間かかりました。酷すぎます」

「酷いですね。親が非常識過ぎます! 私もペット同伴型の施設を運営していますが、子供がワンちゃんの前を走り回ったり奇声上げたりしているのに親が注意しない場合は私が子供に言いますが親を注意しないとダメですね…。それで噛み付かれたりしたら犬と飼い主の方が責められるし…」

「こういう親増えてて怖い、子連れなら何しても良いと思っている」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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