熊に襲われ救急搬送→医師「眼球はどこ?」執拗に顔を狙う「熊外傷」に医師も絶句「命に別状はない」としても…
熊による今年度の人的被害が統計開始以降最多を記録したという。熊による死亡事故も相次いで報告されている中、熊に襲われた際の外傷の凄まじさを実感する医師のポストが話題になった。
■「熊外傷」の救急です!→「眼球どこ?」
看護師「先生ー、救急です!熊外傷の方こられてます!診てください!」
医師「わかった!いきますー!」
(救急到着)
医師「患者さんどこ?」
看護師「この方です!」
医師「………眼球どこにあるの?」っていうのが熊外傷の怖さです。
■熊は人間の「顔面」を執拗に攻撃する
凄惨な現場が想像できる投稿をX(旧:Twitter)にポストしたのは、眼科医のかんぬ(@kannu_panda)さん。かんぬ先生に伺ったところ、今回のポストは、重症患者の受け入れや高度・専門的医療の提供などを行う基幹病院に勤務されていた頃の経験談なのだという。
ヒグマ、ツキノワグマを問わず、熊は人間の「顔面」を執拗に攻撃する習性があるといわれている。そのため、熊に襲われた際のケガ、いわゆる「熊外傷」における損傷部位は「顔面」が最も多く、眼球損傷に対応するため眼科医も救急現場を担当する。
しかし、いわゆる「命に別状はない」場合でも、「患者」と認識できないほどの状態だったり、眼科医の出番さえない凄惨な状況が多いという。
「運良く命を取り留めてもそのあとがががが」「めちゃくちゃホラーな絵面です、マジで…」とポストしていた、かんぬ先生。同じく現場を知る医師からも、「顔の皮膚吹っ飛んでますよね。顔面骨骨折もザラにある」というコメントが寄せられた。
鋭い爪や牙だけでなく、人間の顎などビンタ一撃で吹き飛ばす力を持つ熊。「熊外傷」の恐ろしさを垣間見るかんぬ先生の投稿に対して、多くの体験談も寄せられた。
■眼球破裂でも意識があるなんて…怖過ぎる
「しかもその状態で意識あったりするんですよね?怖過ぎです」
「うちの田舎の近所のおじさんは、眼球が飛び出していたそうです…」
「眼球がえぐられ、爪が脳まで達してて亡くなった方の話を聞いたことがあります」
「近所のおばちゃんが熊に襲われ救急車で運ばれた。顔を引っかかれ、鼻から顎まで皮膚がめくれたそうだ。今も傷跡がエグいです」
「熊は顔面の肉を好んで食うらしく、襲われたら顔がまるで『花が咲いた』ような形になる。まぶたも眼球も顔の肉と一緒にどこかに飛び出す。俺たち素人の目には人間かどうかも判然としないほどだ」
顔面挫創や眼球破裂、頭皮の剥奪や頭蓋骨の露出など、熊に襲われた際の「熊外傷」は想像以上に凄まじい。力の差があり過ぎる熊と人間の「共存」は極めて難しいのが現実のようだ。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)