アルコールに1000度の鉄球を入れたら!? 驚愕の実験、意外な結果とは…砂糖水・塩水・水飴でも調査
「スピリタスに1000℃鉄球を入れたらどうなったでしょうか?」
大阪・西淀川区を拠点にされている企業・大阪染織機械株式会社(@osakasenshoku)。Xの公式アカウントにて、“世界初”の実験を実施。その驚きの結果を撮影した動画が話題になりました。
スピリタスとは、ポーランドが原産国の蒸留酒。70回以上もの蒸留を行い、アルコール度数を96%にまで高めた超高純度のウォッカです。「お酒」という名目ながら、つまるところこれはもうほとんど“アルコール”。
そんなスピリタスに、超高温の鉄球を入れるという危険な実験を行ったという大阪染織機械株式会社の担当者。事前に実験に関するお知らせを行い、希望者が大きければ結果の動画を公開しますと呼びかけます。すると、多くの人から反響があり、AIに結果を予想させる人もいました。
■反響を受けて公開された驚きの結果がこちら
このような反響を受けて、担当者は実際の実験動画を公開。
実際のところ、どのような結果になったのでしょうか?
赤い光を放ち燃える鉄球を、スピリタスが入ったグラスに投入。途端に、スピリタスが沸騰し引火します。
スピリタスは台の上に飛び散り、さらに炎が広がります。
やがて、鉄球自体が放つ光は収まりつつも、相変わらずスピリタスは沸騰を続け、炎は上がり続けます。
しかし、次第にスピリタスも蒸発していき、徐々に炎も収束。
最後には、グラスと燃焼を終えた鉄球が残りました。
このような過程を、4分弱の動画としてノーカットで公開。リプ欄にもたくさんの驚きの声があがりました。
「凄い実験…」
「成分のほとんどがアルコールだとほぼ燃料ですね」
「コップ割れたりしないんやな、まずそこに驚き」
「スピリタスの燃えさかる音が気持ち良いです!」
「この映像はかなり貴重で、複数の現象を一度に見る事が出来る。沸騰・気化・熱からの引火・液体からの冷却・気体からの冷却・炎による器内の減圧・減圧による熱移動・アルコールの燃え尽きという、まずお目にかかれないものが詰まっている」
また、コメント内にもあったように、実験後のグラスにはヒビ割れはあるものの、壊れてしまったり爆発したりしなかったのは意外なところ。しかも、こちらのグラス、耐熱グラスかと思いきや、百均で購入した普通のグラスなのだそうです。
さまざまな意味で興味深い結果。まさに、「大人の理科実験」といえるでしょう。
しかしながら、今回の実験は十分広いスペースや高い天井が設けられた工場内にて、十分安全対策を行ったうえで実施されているとのこと。一般の方がするのは大変危険なので決して行わないようにと、担当者は呼びかけています。
■さまざまな液体でも実験
さらに担当者は、スピリタス以外にもさまざまな液体で実験を行っています。砂糖や塩の水溶液や洗濯糊、水飴・着色水・キャノーラ油を3層に分けた状態など、使用する液体によって鉄球の挙動や結果が異なってくるのも興味深く、毎回多くの反響が寄せられています。
大阪染織機械株式会社の担当者にお話をおうかがいしました。
--高温の鉄球を液体に入れる、という発想がすごいですね。そのなかで今回、スピリタスを選ばれたいきさつを教えてください。
担当者:XのDMに実験に関するリクエストが多数来ますので、抜粋してXのポストでアンケートを行いました。アンケートの結果、1位がスピリタスでしたので選びました。
--さまざまな液体で実験をしていますが、それぞれの溶液を選んだ理由・基準は?また、結果について特に印象的だったのは?
担当者:液体選定については思いつきです。結果について印象的だったのは水飴です。
◇ ◇
今回の実験は十分安全に配慮した設備・環境で行われています。一般の方は絶対に行わないようお願いいたします。
ユニークな実験を多数行っている大阪染織機械株式会社ですが、本業ではエキスパンダーロール(フィルム・紙・不織布などのシート状製品のシワや縮みを除去する装置)の修理・製造・販売をされています。
「弊社のOSMTエキスパンダーロールは世界でも例を見ない低トルクのエキスパンダーロールです。エキスパンダーロールでのお困り事は是非、弊社にご相談ください」(担当者)
また、同社の実験動画については、まいどなニュースにて以前にも、「1000度に熱した真っ赤な鉄球を竹筒の上に置いてみると…勝つのはどっち? 不思議な実験が話題に」という記事内でご紹介させていただきました。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))